善林六朗[園芸研究家]
根こぶ病は、野菜を中心とするアブラナ科植物(カブ、キャベツ、コマツナ、ブロッコリーなど)に発生します。病原菌は土中に生存し、そこに植えられた植物の根に感染して病気を起こします。感染した根は細胞が異常に増殖し、大小さまざまなこぶができます。ネコブセンチュウでも似た加害症状が出ますが、根こぶ病よりもこぶが小さく、根全体に多数できるので区別できます。
根にこぶができると、土壌中の養分や水分を地上部に供給する能力が衰えます。そのため、発病した株は、日中は葉や茎がしおれ、夕方になると回復するという状態を繰り返すようになり、生育が徐々に悪くなります。ひどい場合は株の生育が止まり、枯れることもあります。野菜などは品質が悪くなり、収穫量も減ります。
発生しやすい時期は、気温が比較的高い梅雨や秋雨のころです。水分が多い土壌や水はけが悪い場所でも発生しやすくなります。また、病原菌は土中で10年近く生存するといわれるので、一度発病した場所では長期間、発病する可能性があります。
防除するには、植物を水はけのよい場所で栽培します。また、土壌酸度を中性にすると発病が少なくなるので、タネまきや植えつけの前に石灰を土壌に混ぜ込みます。
特に連作に注意し、発病場所でアブラナ科植物を栽培することを避けるか、抵抗性のある品種を栽培するようにします。発病場所で栽培する場合は、薬剤を土壌に混ぜたのち、タネまきや植えつけを行います。
発病してしまったら、病原菌がいるこぶを土中に残さないように株を根ごとていねいに掘り上げ、ゴミとして処分します。掘り上げに使った道具は十分に洗います。
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