善林六朗[園芸研究家]
ハダニはダニの仲間で、脚が8本あり、クモに近い動物です。草花、野菜、果樹、庭木など広範囲の植物に寄生します。大部分の種類は体長が0.3~0.5mmくらいで、とても小さく、肉眼では注意しないと見つけにくいでしょう。成虫は主に葉裏に丸い卵を産み、ふ化するとクモに似た形の幼虫となります。幼虫は葉などの組織から養分を吸い、成長して成虫になります。
ハダニは、葉や花などに、針に似た口を刺し込んで汁を吸うので、その跡が白色や褐色などの斑点になります。多数寄生すると、葉全体が白っぽくなり、植物の生育が悪くなります。また、花色が悪くなったり、花が咲く期間が短くなったりします。多く寄生すると、ハダニの出す糸で植物にクモの巣を張ったようになったり、落葉したり、蕾が開花しなかったり、植物が枯れたりすることもあります。そのため、野菜や果樹では収穫量が減り品質が低下します。草花や庭木では観賞価値も下がります。
ハダニの種類は多くありますが、主なものには、体が黄緑色のナミハダニ、体が赤色のカンザワハダニなどがあります。いずれも高温乾燥を好み、梅雨明けから9月ごろにかけて繁殖が盛んで、短期間のうちに大量に発生します。
防除には、まず、寄生や食害痕のない株の入手が大切です。雑草はハダニの発生源となるので、植えつけや鉢を置く前に、育てる場所やその周辺の雑草を除去しておきます。ハダニは乾燥に強いけれども水に弱いので、ホースなどで水を強くかけると、寄生数を減らせます。薬剤で防除する場合は、高い効果を得るために数種類の薬剤を用意し、発生時に順番に散布します。
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