善林六朗[園芸研究家]
カメムシは、果樹、野菜、草花などの果実、さや、芽などを加害します。この仲間は種類が多く、体の形、大きさ、色、模様などが変化に富んでいます。名前は体形が亀を連想させることに由来します。
4月から10月にかけて活動し、成虫は初夏から葉などに円筒形などの卵を塊で産みます。幼虫の体形や模様は成虫と異なり、成長にともなって変化します。7月から9月に、新しい成虫が1回から数回発生し、多くの種類が成虫で冬を越します。
成虫や幼虫が口を植物に刺し込み、汁液を吸います。そのため、果実は吸われた部分がくぼんで奇形になったり、落ちたりします。熟した果実では、吸われた部分が腐ることもあります。新芽を加害されると、茎が曲がったり、新葉が変形したり破れたりします。豆類では、さやの汁液を吸われ、さやの中の実の生育が悪くなったり、実が入らなくなったりします。
この仲間は、外部から刺激を受けて驚くと、独特の強い悪臭を発し、人に不快感を与えることで知られています。代表的な種類には、アオクサカメムシ、クサギカメムシ、チャバネアオカメムシ、ホオズキカメムシ、イチモンジカメムシなどがあります。
成虫や幼虫を見つけしだい捕らえ、踏みつぶすなどの処分をします。そのとき、虫に直接触れないよう注意し、棒でたたき落としたり、粘着テープに接着させたりします。果樹などでは、虫の動きが鈍い早朝に、枝を揺すって地面に落とします。秋は、冬の間成虫がひそむ雑草や落ち葉などを処分します。適用のある薬剤がある植物で、薬剤を使用する場合は、虫の発生に合わせて薬液を散布します。
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