園芸・ガーデニング作業の基本 ~初心者のための基礎知識~
鉢の大きさは、鉢の口径(直径)で分けられ、通常は「号(ごう)」という単位で表します。1号は約3cmで、5号鉢なら5×3=15cmで、鉢の口径は15cmになります。
以下ではさまざまな鉢の種類を紹介します。
テラコッタは、最近では素焼き鉢の代名詞として使われていますが、本来はイタリア製の素焼き土器を指す言葉です。日本の素焼き鉢より高温で焼かれており、通気性や透水性は素焼き鉢よりやや劣りますが、装飾が施されたものからプレーンなものまで幅広く、変化に富んでいます。
素焼き鉢素焼き鉢は、粘土の焼成温度が700~800℃のもので、駄温鉢より低温で焼いた鉢。陶磁器などを本焼きする前の、釉薬をかけずに焼いたものです。通気性、透水性に優れているため、鉢土が乾きやすく、鉢内に空気が通るので栽培用に適しています。
駄温鉢(だおんばち)駄温鉢は、素焼き鉢より焼成温度が100~150℃ほど高いもので、桟(鉢縁上部)に釉薬が塗ってあります。素焼き鉢より硬焼きなので、通気性、透水性は劣りますが、反面、壊れにくいという特徴もあります。
化粧鉢化粧鉢は、一般的には釉薬で仕上げた観賞用の鉢のことを指します。盆栽、東洋ラン、観葉植物などに広く利用されています。通気性がないので、初心者が一般的な草花の栽培に使う場合は、多少水やり管理が難しいかもしれません。洋ランなどでは、観賞時の鉢カバーとして使用されます。
そのほかに、焼き木を使った木製コンテナや陶器製のコンテナなどがあります。
プラスチック鉢の長所は、何よりも安価で、軽量のため持ち運びが容易という点です。水やりの回数を控えるなど、プラスチック鉢の特性を生かした管理をすれば、ほとんどの植物が栽培できるので、上手に使いこなすことが大切です。
ポリエチレン樹脂製コンテナポリエチレン樹脂製のコンテナは、素焼きのテラコッタと見分けがつかないほどの風合いをもった製品が開発され、大量に出回っています。一般的なプラスチックの製品と違い、案外丈夫で割れにくいのが特徴です。装飾的なものほどほこりや汚れが付着しやすいので、定期的に水洗いする必要があります。
プラスチック鉢(左)、ポリエチレン樹脂製コンテナ(右)の例
コンテナのうち、横長で直方体の製品をプランターといいます。横幅が65cmのものが標準的な大きさですが、樹脂製のプランターは軽くて丈夫なことから、広く利用されています。
木製プランター木製プランターは風情があり、ナチュラルな雰囲気が楽しめます。水を含むと重くなります。自然に風化したりするため、長期間の使用には、あまり向かないと考えたほうがよいでしょう。
最近では、家庭の塀に壁掛けポットを掛けて飾ったり、専用のポールを用いてハンギングバスケットを吊ったりと、立体的な装飾でガーデニングを楽しむ人が増えています。
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