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クレマチス温故知新~3月11・12日「春の花々とクレマチス展」

クレマチス温故知新~3月11・12日「春の花々とクレマチス展」
クレマチス‘ヴィル・ドゥ・リオン’。白いバラと‘ヴィル・ドゥ・リオン’の赤紫色のコントラストが美しい

いよいよ3月。クリスマスローズが咲いてクレマチスが咲き、そしてバラの季節へ......。園芸ファンには忙しくとも心弾む季節の始まりです。

 

先日、「趣味の園芸」講師でおなじみ、金子明人さんにお話を聞いていたとき、「昔からあるクレマチスにもクオリティが高い花があるのですよ」という言葉に深い共鳴を覚えました。

 

金子さんによれば、例年、池袋で行われるクレマチス展で来場者に花の解説をしていると、懐かしい青いクレマチスを求める声がずいぶん寄せられるそうです。

 

長い人気を誇るクレマチス。90年代以降のガーデニングブームでは、コンテナガーデンや限られたスペースで楽しめる、どちらかというと小輪で花がたくさん咲くタイプが求められました。

 

それ以前は、生け垣などに絡んで咲く、ジャパンブルーを思い出させる青や紫色の大輪クレマチスが広く親しまれていました。

 

「クレマチスは300ほどの原種があり、1,000を超える園芸品種があります。そして国内では約400品種が愛好されています。そのなかには、たとえば '藤娘'や'江戸紫'、'ザ・プレジデント'、'ヴィル・ドゥ・リオン'といった、美しい青や紫、赤紫色の大輪花があります。これらクレマチスは、日本では明治あるいは大正以降、親しまれてきましたが、今の園芸シーンにもっと取り入れたい優れた花です」(金子明人さん)。

 

園芸植物はその時々の植物生活の嗜好に応えて改良、育種されます。ついつい新しい花に目を奪われがちですが、その一方で日本の気候や風土、ライフスタイルに馴染んだ花の価値が損なわれるものではないという、金子さんのメッセージに思わず膝を打ちました。

 

今年も3月11・12日、東京・池袋サンシャインシティで「第13回 春の花々とクレマチス展」(入場無料)が開催されます。見どころは、季節の花とともに100種類のクレマチス。

 

最近、話題のクレマチス・アコウエンシスや、 クレマチスの魅力を再発見する金子さんのコレクションが楽しみです。

 

 

「第13回 春の花々とクレマチス展」サンシャインシティは花ざかり!2016

日時:2016年3月11日(金)・12日(土)

サンシャインシティは花ざかり!2016

 

クレマチスと春の花々が大集合!
約百品種のクレマチスが集まり、ここでしか手に入らない珍しい品種も展示販売されます。金子明人さんの選んだ金子コレクションの展示・販売、園芸相談や、同じく講師の山口まりさんによるハンギングバスケット製作体験も開催予定です。

 

 

金子明人さんの園芸日記

 

 

 

(元『趣味の園芸』編集長 原田)

 

 

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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。

クレマチス温故知新~3月11・12日「春の花々とクレマチス展」
クレマチス‘藤娘’。美しい大輪花。どこかジャパンブルーを思わせる
クレマチス温故知新~3月11・12日「春の花々とクレマチス展」
‘ザ・プレジデント’。‘ヴィル・ドゥ・リオン’、‘マダム・ヴァン・ホーテ’とともに、日本の園芸生活を彩ってきた3大クレマチスだという
クレマチス温故知新~3月11・12日「春の花々とクレマチス展」
最近、話題のクレマチス・アコウエンシス。台湾や東南アジアなどの暖地に自生している。日本では3~4月に開花する。栽培では冬越しの工夫が必要になるという

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