パンジー、ビオラ、チューリップがてんこ盛り～臨海副都心の春花壇

約400品種のパンジー、ビオラが織りなす見本園。春になると株にボリュームが出てきて見応えがある（3月中旬／シンボルプロムナード中央の夢の広場）

東京の新しい人気スポット、臨海副都心。多くの人で賑わう商業施設や娯楽施設、スポーツ施設やホテルが並ぶゆったりとした空間には、数々の公園も随所に配置されています。

その臨海副都心の中央部にあって、青海地区、台場地区、有明地区を背骨のようにつなぐ シンボルプロムナード公園。そこでは「花と緑のおもてなしプロジェクト」が行われており、今はパンジー、ビオラ、チューリップがいっぱいです。

まずはパンジーとビオラ。昨年秋に植えつけられ、ゴールデンウィークまで楽しむことができます。

「おもてなしガーデン」として合計約2,000平方メール、センタープロムナード夢の広場の花壇に地植えされた品種数はなんと約400品種。すべて国内で流通しているパンジーとビオラだそうです。

パンジー、ビオラは 秋から冬を彩るガーデンプランツとして人気がありますが、その本領を発揮するのは春。暖かさとともに株にボリューム感が出て 見応えのある花を咲かせるだけに、これだけの規模とバリエーションは必見です。

そしてチューリップ。これもまた合計400品種10万球の球根によるチューリップ花壇が、シンボルプロムナード公園の3か所にでき上がりました。

青海地区のウエストプロムナードは1万球による「400品種の見本花壇」、台場地区のセンタープロムナードには5万球が織りなす多彩な花色の「グラデーション花壇」、そして有明地区のイーストプロムナードには単色4万球によるダイナミックな「流れの花壇」。まさに「春」がいっぱいです （チューリップはすべて日本を代表する産地、 富山県砺波市で生産された球根だそうです）。

青海―台場―有明をつなぐ全長3キロほどの散歩道に、パンジー、ビオラ、チューリップがこれほどのスケールでそろう臨海副都心の春。花を眺めながらのんびりと歩けば所要約1時間余り。ほかにも季節の花木類が植栽され、 園芸ファンには楽しいプロムナードになっています。

臨海副都心チューリップフェスティバル2016

会期：3月22日（火）～4月24日（日）

会場：シンボルプロムナード公園

イベント情報

花と緑のおもてなしプロジェクト

取材協力：東京港埠頭株式会社

チューリップは4月放送の「趣味の園芸」でも取り上げられるテーマです。

【放送】

4月3日（日）午前8:30より　Eテレにて

「趣味の園芸」放送 「年間企画<育てたい花・春> チューリップ」

（元『趣味の園芸』編集長　原田）

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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。

臨海副都心のランドマークともいうべき大観覧車をバックにして、パンジーの立体花壇（3月中旬／シンボルプロムナード中央の夢の広場）

青海地区の1万球による「400品種の見本園」。春の陽気に誘われ、すでにチューリップの一部が咲き始めている（3月中旬／ウエストプロムナードの日本科学未来館付近）

台場地区の「グラデーション花壇」。5万球のチューリップが生むカラーグラデーションとは……（3月中旬／センタープロムナードのガンダム像付近）

有明地区の「流れの花壇」。4万球の単色のチューリップが描く流線型の景色はいかに!?　つぼみがいっぱい出ていた（3月中旬／りんかい線国際展示場駅徒歩3分程度）

満開になっていたミケリア（Michelia maudiae／深山含笑）。白い花から放たれる芳香が周囲にいっぱい溢れていた

ロドレイア・ヘンリー‘レッド・ファンネル’（Rhodoreia henryi 'Red Funnel'）。シャクナゲモドキと呼ばれる珍しい紅色の花が咲いていた

臨海副都心は冬もかなり温暖なのだろうか!? 地植えになったストレリチアが花を咲かせていた