初夏のローズガーデンは気持ちいい!!~京成バラ園ローズフェスティバル
風薫る5月。各地でバラの祭典が開催されています。
小生も早速、ローズフェスティバルが始まった京成バラ園を訪ねてみました(ローズフェスティバルは6月5日まで)。
〈やはり、初夏のバラはすばらしい!〉
エントランス部で咲き始めた'ピエール・ドゥ・ロンサール'に迎えられ、ローズガーデンに足を踏み入れた瞬間、思わず心のなかでつぶやいていました。
初夏の光、ほんのりとした暖かさ、爽やかな空気、漂う香り......、バラの一株一株がそれまでため込んできたエネルギーを、まるで一気に弾けさせているかのような光景です。
3万平方メートルの園内に原種やオールドローズ、最新品種が揃う京成バラ園。見渡せばそこここで開花が進み、なかでもイエロー系の花がよく咲いているように見えます。
「趣味の園芸」でおなじみ、庭園ヘッドガーデナーの村上敏さんによると、温暖化の影響なのか、例年に比べて今年は1週間くらい開花が早かったそうです。
小生の場合、個人的な興味から、バラの源流に触れることができるゾーンに足が向いてしまいます。整形式庭園の外周を辿り、ローズガゼボの手前周辺がバラの歴史ゾーンです。
すでにロサ・フォエティダ、ロサ・ギガンティア、ロサ・キネンシス・ムタビリス等々、バラ園芸の進化を貢献した花たちが咲いていました。
多彩な人気品種を見比べたい園芸ファンには、ガーデン中央のバラ花壇が見どころです。花の色、香り、大きさ、株姿などなど、まさにバラ園芸の醍醐味を感じさせるバラのオンパレード。
村上さんは、「花のみならず、葉の色や茂り方、枝の伸び方、株の大きさや形状、姿など、全体の様子を観察するとガーデニングの参考になります」とアドバイスしてくれました。
華やいだ雰囲気に包まれていたローズガーデン。天候にも左右されそうですが、5月中旬から下旬が最盛期になりそうです。
取材協力:京成バラ園
京成バラ園 ローズフェスティバル2016
会期/5月7日(土)~6月5日(日)
会場/京成バラ園 ローズガーデン
★ローズフェスティバル期間中、 バラ愛好家やガーデナーによるローズガーデンガイドが予定されています。
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。