ブラジルはカトレアの国だった!!~第56回蘭友会らん展 in サンシャインシティ
6月2日(木)~5日(日)、東京・池袋のサンシャインシティで「第56回蘭友会らん展」と「SummerGarden夏花フェスタ」が同時開催されます。
冬季に行われることが多いラン展ですが、初夏の蘭友会らん展は温暖な季節ならではのランが集まります。
今年のメインテーマは、8月に開催されるリオデジャネイロ・オリンピックに先駆け、「ブラジルの蘭」。
家庭園芸でおなじみの、たとえばシンビジウムやデンドロビウムは東南アジアやオセアニアが主な原生地である一方、ブラジルを中心とした中南米を原生地とするのが カトレアやオンシジウムです。
蘭友会によると、ブラジルではノウゼンカズラに似た黄花を咲かせるイペーとともに、カトレアも国花とされるほど大変、親しまれているとのこと。
カトレア・パープラタ(Cattleya purpurata)をはじめ、大西洋側やアマゾンなどブラジル10地域のランが集結する今回の展示は、華麗な花と芳醇な香りで園芸ファンを魅了するカトレアの原風景を知ることができそうです。
もう一つの目玉は、今年の干支が申年であることから話題のモンキーオーキッド。花がまるでサルの顔に見えるドラキュラ・アマリエ(Dracula amaliae) などのランです。「世界らん展2016」でも大人気でした。
また昨年、「富貴蘭席飾り」が来場者の注目を集める特別展示となりましたが、今年のテーマは「和魂洋彩」。洋ランと和風庭園のコラボレーションがどのような景色を生み出すか、今から気になる企画です。
友好団体を含め、会員のラン園芸家が日々、丹精するラン1,000株ほどが並ぶ蘭友会らん展。昨年はそのユニークな花姿からバケツランと呼ばれる一日花のコリアンテス(Coryanthes)が、会期中、開花するという幸運に恵まれましたが、今年はどんな初夏のラン展になるでしょうか。
取材協力:蘭友会
第56回蘭友会らん展inサンシャインシティ ブラジルの蘭 ~野生蘭の宝庫~
会期/2016年6月2日(木)~6月5日(日)
10時~18時 最終日は16時30分
会場/池袋サンシャインシティワールドインポートマートビル4階展示ホールA
同時開催される「SummerGarden夏花フェスタ」は、夏から秋にかけてのガーデニングで欠かせないペチュニアなど人気植物の展示、そして人気のハンギングバスケットのワークショップなどが予定されています。
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。