どうなる!? 2016年夏の天気
2007年8月16日、埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度を観測、2013年8月12日、高知県四万十市で41.0℃を観測......。
最近の夏は、最高気温40℃超えが珍しくなくなってきました。果たして、この夏はどうなるのかと考えていたところ、「今年の夏は2010年以来の猛暑になるかも!?」という気になるニュースに遭遇。
早速、NHKの番組「気象情報」でおなじみ、日本気象協会を取材してみました。
日本気象協会の気象予報士、吉田直人さんによると――。
「2010年は記録的な暑い夏でした。 北日本と東日本は1946年の統計開始以来、第1位の高温だったのです。東京のデータですが、最高気温35℃以上の猛暑日が13日。30℃以上の真夏日は71日を数え、現在でも第1位です。また熱帯夜も連続29日を記録し、合計56日という記録とあわせて、やはり今も第1位です。」
吉田さんは、今年の夏が暑くなるかどうかを考えるうえで、当分、エルニーニョ現象の終息とラニーニャ現象の発生から目が離せないと語っていました。
酷暑が続いたり、台風がやって来たり、局地的な大雨が降ったり......、植物にも人間にも辛い近年の夏の天気。熱中症から身を守るためにも、大切な植物を枯らさないためにも、要チェックなのが夏の気象情報です。
吉田さんによると、気象庁は「1か月予報」を毎週木曜日に、「3か月予報」を毎月25日頃に発表し、また毎週月曜日と木曜日には「異常天候早期警戒情報」を発表しているそうです。
日本気象協会はこうした気象情報を無料の天気予報専門サイト「tenki.jp」でわかりやすく情報発信しているとのこと。あるいは雨模様のとき、スマホを空にかざすと周囲の雨量情報を表示する「Go雨!探知機」といったアプリも提供しているそうです。
夏は植物にとって大切なシーズンですが、厳しい日差しや寝苦しい夜を思うと、空を見上げて「お手やわらかに」と願ってしまう今日この頃です。
取材協力:一般財団法人 日本気象協会
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。