映画「フラワーショウ!」――伝統のチェルシーフラワーショウが映画になった!!
英国王立園芸協会のチェルシーフラワーショウを題材にした、映画「フラワーショウ!」の公開が7月2日から始まりました。ロードショーは全国12の映画館です。
アイルランドで育ったヒロインのメアリーが、自然と共生する故郷の風景をヒントに、「雑草とサンザシの庭」でチェルシーフラワーショウのショウガーデン部門コンペに挑戦する内容。
世界的なランドスケープ・デザイナー、メアリー・レイノルズさんの2002年の実話がベースになった映画です。
本欄でも6月13日記事(2016年のRHSチェルシーフラワーショウは...!?)をはじめ、過去、レポートしてきたチェルシーフラワーショウ。最近の傾向の一つに'自然回帰の庭'がありました。そのきっかけは何なのか小生の疑問でしたが、映画を観て「なるほど」と得心しました。
2002年は記憶に残る年でした。その年4月下旬、オランダで10年に一回、開催される花の祭典「フロリアード」を取材した小生は、ロンドンに足を伸ばし、キュー植物園やウィズレー植物園を取材しました。その際、3週間後に開幕を控えたチェルシーの現地にも立ち寄っていたのです。それだけに2002年ショウガーデンをモチーフにした映画「フラワーショウ!」は感慨深いものがあります。
さて、映画「フラワーショウ!」です。撮影は2014年。ゴールドを受賞した庭は、2002年のスタッフを集め、アイルランドのダブリンの公園で再現したそうです。
またチェルシーフラワーショウ2014でもロケが行われていて、映画を通してチェルシーフラワーショウの雰囲気を居ながらにして味わえるのもうれしいところです。(2014年は日本から出品されたハイドランジア'ミス・サオリ'が プラント・オブ・ザ・イヤーに輝きました。)
世界が注目する伝統のチェルシーフラワーショウに、体当たりするかのようにチャレンジしたメアリー。そして彼女を待ち受ける波乱に富んだ展開。
美しいシーンの最後に訪れる物語の大団円は、ぜひ映画でお楽しみください。
★エリザベス女王も感動した、本当に美しい庭とは―? 映画『フラワーショウ!』7月2日(土)より公開!
(『趣味の園芸』 シニアエディター 原田)
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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。