日本の夏の暑さに負けない花を探せ――審査結果発表!「お台場 おもてなしセレクション2016」
7月25日に本欄で紹介した、サマーガーデンのトライアル「お台場 おもてなしセレクション2016」(夏花のサマーガーデン、目下、東京・お台場でテスト中)。
9月27日のフラワー・トライアル・ジャパン2016で結果が発表されました!
遮るもののない臨海副都心の花壇で、強い日差しや風雨にさらされても、負けずに元気に育つ草花を評価するという今回の審査。
6月10日に植えつけ、7月20日(第1回)、8月10日(第2回)、9月7日(第3回)の審査日に、7名の審査員が生育環境や生育状態、見栄え等をチェック。評価はスコア化され、合計得点で順位が決まります。
結果は、最優秀賞(農林水産省生産局長賞)にコリウス「ゴリラJr.ガーネット」、優秀賞(東京都産業労働局長賞)にニチニチソウ「バリアントライラック」とジニア「プチランドホワイト」、審査委員特別賞にクレオメ「セニョリータブランカ」とハンギング朝顔「恋しぐれチョコ」が選ばれました(入賞84品種)。
実行委員会を取材し、以下、レース中継風にダイジェストをまとめてみました。
♪ファンファーレ♪
今年、第2回目を迎えたお台場のお台場 おもてなしセレクション2016。エントリー数253品種の植物によって、6月10日、一斉にスタートしました。
第1審査日で飛び出したのはケイトウ、コリウス、アマランサス、ペチュニア。葉の美しい植物が目立ちます。今年、東京の梅雨明けは遅れたものの雨が少なめだったこともあり、乾燥に弱い植物にとって序盤は厳しいトライアルになったようです。
やがて8月の声を聞くあたりから勢いを増してきましたのが花もの。第2審査日では後方に控えていたニチニチソウ、ジニア、ハンギング朝顔、ペチュニアが、先頭集団を激しく追い上げる展開となりました。
そして9月。8月中旬以降の台風や秋雨前線の影響で様相は一変しました。ここまで花数を誇った植物や草丈のある植物が影響を受け、後方に下がっていきます。
第3審査日は葉もののコリウスが大健闘し、これにニチニチソウやカリブラコア、クレオメ、ジニア、ポーチュラカといった花ものが続くトライアルとなりました。
以上の結果、旺盛な生育と草姿、鮮やかな葉色を誇ったコリウス、安定した草姿、葉色と花付きのよさが評価されたニチニチソウとジニア等が上位入賞となりました。
取材協力:東京港埠頭
(『趣味の園芸』 シニアエディター 原田)
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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。