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暮れなずむローズガーデンも亦楽しからず哉~味わい深まる11月のバラ

暮れなずむローズガーデンも亦楽しからず哉~味わい深まる11月のバラ
秋色に包まれる美しいローズガーデン。バラが静けさに包まれ、暮れなずむ情景はとても味わい深い(写真提供:横浜イングリッシュガーデン)

いよいよ秋バラのシーズンがやって来ました。

 

今年、東京は8月末から台風や秋雨前線の影響で日差しが少なく、雨が多い日が続いたことから、バラのコンディションを心配した諸兄諸姉も多いのではないでしょうか。皆さんのバラは順調ですか?

 

9月下旬のある日、バラ園芸家で横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザー、河合伸志さんを取材する機会がありました。

 

そのとき今秋のバラの状態を尋ねると、河合さんは「9月に雨が多く、気温がいつもほど高くなかったことから蕾の成長が遅れています」ということでした。

 

「心配ですね」という小生に河合さんは続けて、「暖地の場合、11月の秋バラも味わい深いものがありますよ」とのこと。

 

小生が「???」としていると、河合さんはその理由を教えてくれました。

 

「近年は温暖化の影響もあり、10月になっても気温が十分に下がりません。そのため秋バラといっても花のサイズや色がやや物足りないものになり、立派な花になってくれません。ところが11月に入ると気温が下がってくるので、バラの花の魅力が一段と増してきます。そのうえ、タイミングによっては紅葉や黄葉とのコラボも楽しめます。」

 

河合さんによれば、バラのなかでも黄色、オレンジ色、それらの色を含むアプリコットやサーモン、茶の品種は色が鮮明になり、黒系も色がしっかりと深くなるそうです。

 

そして興味深いのは、「夕方の日差しのなかで楽しむバラ園もおすすめです」というアドバイス。やや黄色味がかった日差しのもとでローズガーデンを眺めると、秋の雰囲気を満喫できるそうです。

 

10月中旬~11月中旬、1,200品種1,600本の秋バラが見ごろを迎える横浜イングリッシュガーデン。花好きには当分、楽しみな時間が続きます。

 

暮れなずむローズガーデンをゆっくり、そしてたっぷりと眺めるのも亦楽しからず哉。

 

取材協力:横浜イングリッシュガーデン

★横浜イングリッシュガーデンでは、バラの見ごろにあわせて、現在「オータムガーデンフェア」が開催されています(11月20日まで)。

 

 

★「趣味の園芸」再放送のお知らせ

「秋バラ満喫! ガーデン観賞術」

横浜イングリッシュガーデンを散策しながら、河合伸志さんが秋バラの観賞術を紹介してくれます!

【再】10月20日(木)午後0:30~0:55 NHK Eテレ

【再】10月21日(金)午後9:00~9:25 NHK Eテレ

 

(『趣味の園芸』 シニアエディター 原田)

 

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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。

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「アンブリッジ・ローズ」。四季咲き性。花色がやさしいアプリコットのシュラブローズ。ミルラの香りが楽しめる
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「トロピカル・シャーベット」。濃いイエローが印象的なフロリバンダ。咲きすすむにつれて、花弁の縁が赤く染まっていく
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華やかなバラと草花の競演。ふわふわと白い穂をなびかせているのはパープルファウンテングラス、中央の大きな葉はアローカシア

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