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あの日、小椋佳さんが出合ったシクラメンは!?

あの日、小椋佳さんが出合ったシクラメンは!?
小椋佳さん。『趣味の園芸』12月号掲載のインタビューで、40年前の「シクラメンのかほり」誕生エピソードを語ってくれた(撮影:成清徹也さん)

12月、シクラメンが園芸店店頭を華やかに彩り始めると思い出すのが、昭和の名曲「シクラメンのかほり」(作詞・作曲:小椋佳)。

 

1975(昭和50)年、「第17回 日本レコード大賞」や「第6回 日本歌謡大賞」等に輝きました。諸兄諸姉も愛唱しているのではないでしょうか。

 

果たして小椋佳さんはどんなシクラメンを見てこの歌を作詞・作曲したのか、長く気になっていました。テキスト『趣味の園芸』12月号のシクラメン特集がきっかけで、その疑問を解決するチャンスに恵まれ、直接、小椋さんに尋ねることができました。

 

小椋佳さんによると――。

 

「1974(昭和49)年冬のことです。銀行の仕事で取引先の会社を訪れたとき、受付にあった赤と白の花が気になり名前を聞きました。それが初めてシクラメンという花を知った瞬間です。

 

このシクラメンを題材に『どうにもままならない時間の流れ』を表現したくて、歌詞とメロディができ上がりました。」

 

「シクラメンのかほり」は大ヒットしてシクラメンが飛ぶように売れ、園芸は広く浸透していきました。

 

(その頃、広く流通していた「赤と白シクラメン」といえば、名花といわれる'ビクトリア'ではないかと推定されますが、40年余が経過していることもあり、品種名を小椋さんに確認することはできませんでした。)

 

振り返ると、昭和42年、番組「趣味の園芸」が始まり、テキスト『趣味の園芸』(昭和48年創刊)や様々な園芸誌・園芸カタログ誌がスタートするなど、園芸の話題が多かった昭和40年台。

 

そうした背景があればこそ、名音楽家が美しいシクラメンと出合い、クリエイティビティが触発されて名曲が誕生した、という仮説も成り立ちそうです。

 

「名曲誕生の背後に美しい花あり」――園芸ファンとしてロマンかき立てられるエピソードでした。

 

さて、小椋佳さんの近況です。作曲活動の傍ら、ナターシャ・グジーというウクライナ出身のミュージシャンに楽曲を提供し、音楽活動をサポートしているとのことでした。

 

取材協力:ゴッドフィールドエンタープライズ

小椋佳公式Webサイト 小椋佳倶楽部

 

★詳しくはテキスト『趣味の園芸』12月号掲載のインタビュー「小椋 佳 シクラメンによせて」をご覧ください。

 

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冬を華やかに!シクラメン/スキミア/バラの大苗/ポインセチア『趣味の園芸』最新号(12月号)

 

(『趣味の園芸』 シニアエディター 原田)

 

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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。

あの日、小椋佳さんが出合ったシクラメンは!?
シクラメンの名花といわれる品種‘ビクトリア’。当時、最も多く流通していた(撮影:鈴木康弘さん)
あの日、小椋佳さんが出合ったシクラメンは!?
1976(昭和51)年10月7日、NHKホールで開催された「小椋佳コンサート」。多くのファンが待望した、デビュー6年目にして初のコンサートだった(写真提供:ゴッドフィールドエンタープライズ)
あの日、小椋佳さんが出合ったシクラメンは!?
小椋佳バージョン「シクラメンのかほり」が収載されたレコードジャケット(写真提供:ゴッドフィールドエンタープライズ)
あの日、小椋佳さんが出合ったシクラメンは!?
‘ビクトリア’の面影が残るシクラメン。今も‘ビクトリア’の性質を受け継ぐ品種が店頭に並んでいる

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