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日本人に愛される花、クリスマスローズ

日本人に愛される花、クリスマスローズ
2016年「クリスマスローズの世界展」会場風景(写真提供:日本クリスマスローズ協会)

「クリスマスローズの世界展」が2月17(金)~19日(日)、池袋・サンシャインシティで開催されます。

 

今年で第15回を数えますが、「新花コンテスト」や専門ナーセリーによる最前線の花の展示など、いつもわくわくする内容です。

 

クリスマスローズが初めて「趣味の園芸」の放送で取り上げられたのは1998年2月の「丈夫で簡単!春を呼ぶクリスマスローズ」、講師は日本クリスマスローズ協会の野口一也さんでした。

 

以来20年近く、人気植物の座を保ち続けてきたことになります。 クリスマスローズの人気を考えていて不思議に感じることがあります。

 

たとえば、日本でも古くから広範なファンを誇るバラやランは、世界に目を転じると世界バラ会連合や世界蘭会議委員会といった組織があります。

 

一方、クリスマスローズにはそうした組織が見当たりません。

 

この点について、以前、野口貴子さんに尋ねたことがあります(貴子さんは父親・一也さんの後を継ぎ、東京・府中でクリスマスローズのナーセリーを営んでいます)。

 

彼女によれば、「イギリスには優れたナーセリーがありますが、世界的な組織はないですね」とのことでした。

 

(ということは、クリスマスローズは日本人好みの花......!?)

 

丈夫で日当たりがよくなくとも美しい花を咲かせるクリスマスローズ。うつむき加減に咲く楚々とした花姿。同じ花が二つとない多様性。

 

人気の秘密は愛好家それぞれにあるのでしょうが、限られたスペースで栽培を楽しまなくてはならない日本の園芸ファンにとって、クリスマスローズはちょうどよい植物ともいえます。

 

さて、野口貴子さんとクリスマスローズ談義に花を咲かせていたとき、彼女から興味深い指摘がありました。

 

それによると、「最近、シングルやセミダブルを求める声や、淡いピンク系や純白を好む声が増えてきている」のだそうです。

 

20年間、そして今も進化を続けるクリスマスローズ。思えば、愛好家の期待に応え続けるクリスマスローズの潜在能力が、長年の人気を支える源なのかもしれません。

 

(取材協力:花郷園)

 

第15回 クリスマスローズの世界展

 

期間/2017年2月17日(金)~19日(日)

会場/東京都・池袋 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA

「クリスマスローズの世界展」公式ページ

 

★これまでの「クリスマスローズの世界展」 【園芸LOVE 原田が行く】より

「美しきスロヴェニアのクリスマスローズ~まもなく「第14回クリスマスローズの世界展」(2016/2/8)

楽しみ方いろいろ、クリスマスローズの進化が止まらない!「第13回クリスマスローズの世界展」(2015/2/23)

 

(『趣味の園芸』 シニアエディター 原田)

 

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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。

日本人に愛される花、クリスマスローズ
野口さん貴子さん作出の‘パピエ’。2016年「クリスマスローズの世界展」新花コンテストで奨励賞受賞。花弁の質感とやさしい色合いが特徴的。女性ファンを中心に人気があった(写真提供:野口貴子さん)
日本人に愛される花、クリスマスローズ
2017年「クリスマスローズの世界展」では、クリスマスローズを題材にした、いけばな草月流による作品など多彩な展示が予定される

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