長田研さんに多肉植物について聞いてみた!<前編>『趣味の園芸』9月号こぼれ話
ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」だけで読める連載「テキストこぼれ話」の第3回。『趣味の園芸』テキストの特集に関連して、おもしろそうなことや役立ちそうなことなどを載せていきます。
今回は、『趣味の園芸』9月号で「特選!多肉植物図鑑」「秋からはじめる多肉植物」の講師を務めた長田研さんに、多肉植物にまつわるあれこれを伺います。
編集部(以下、編):今日は長田さんの温室にお邪魔しました。何度かうかがっていますが、毎回新しい多肉との出会いがあって本当にワクワクします。今は何種類ぐらい扱っているんですか?
長田研(以下、長):よく聞かれるんですが、数えたことがないので、わかりません(笑)。数千はありますね。
編:数千ですか! それぞれの性質や育て方も熟知されてるんでしょうか。
長:そうですね。数が多いので記録はつけてないですけれど。
編:長田さんも、春秋型、夏型、冬型の生育タイプをベースに理解されてるんですか?
長:そうです。でも細かく見ていくと、種類によってそれぞれ違います。中間型もあるし、どれにも当てはまらないものもあります。
編:そういったことは実際に育ててみないとわからないですよね。
長:そうですね。一昔前の資料ではエケベリアは夏型でしたが、今は春秋型としています。それは日本の夏が暑くなってきているから、変えたんです。
編:長年多肉植物を育ててきて、何か心構えとして意識していることはありますか?
長:急に難しい質問ですね(笑)。そうですね......、同じ失敗はしないということでしょうか。失敗してしまったら、その原因を調べて、繰り返さないようにするということですね。
編:なるほどー。
長:症状が同じでも、湿度が高かったとか、休眠期に水が足りなかったとか、原因が違うこともあるので、そこをしっかり見極めることが大切ですね。
編:長田さんも枯らしてしまうことがあるのでしょうか。
長:もちろんありますよ。植物は枯れるものなので、枯らすことを怖がらずに経験値を上げることが大切だと思っています。特に多肉植物はまだ栽培の方法が確立していない部分も多いですから。
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