人気シリーズ『12か月栽培ナビ⑥ かんきつ類』発売記念特別インタビュー!
栽培の基本をコンパクトにまとめた人気シリーズ「12か月栽培ナビ」。最新刊の『かんきつ類』と『ブドウ』が、10月20日に2冊同時発売されました。
最新刊の発売を記念して、『かんきつ類』の魅力や力を入れたところなどを、著者の三輪正幸さんに伺いました。
『12か月栽培ナビ⑥ かんきつ類』著者 三輪正幸さんの特別インタビュー
編集部(以下、編):三輪さんは千葉大学に所属されていますが、日々何を研究されているのでしょうか。
三輪(以下、三):私の専門は果樹園芸学です。その名のとおり、一般家庭で果樹を栽培する方法を研究しています。
編:なぜその研究分野を選択されたのでしょうか。
三:じつは大学生のころプロボクサーをやっていたんです。試合前の減量の際に、よく果物を食べていたのですが、国内産と外国産では同じ果物でも国内産のほうがおいしく感じることが多かったのです。その疑問を解決したいと思い、研究室を決めました。
編:国内産のほうがおいしい理由とは何だったのでしょうか。
三:一番の理由はつくっている人でした。日本には毎日の管理・作業に手を抜かない農家さんがたくさんいるということです。
編:それは誇らしいですね!
三:これは、見方を変えると、手をかければ家庭でもプロに負けないおいしい果実が収穫できるということでもあります。
編:本当ですか! それは育てがいがあります。果樹のなかでも、特に柑橘類を育てる醍醐味は何でしょう。
三:柑橘類は種類が豊富なので、種類を選べば、1年を通して毎月収穫できるということです。これは『趣味の園芸』11月号44ページからの「一年中収穫!? 鉢植え柑橘」で詳しく紹介しているので、ぜひご覧になってください。あとは、多少の病害虫の被害に目をつむれば、無農薬で育てられるということですね。
編:たしかに無農薬で育てられるのは、大きな魅力ですね。家庭で育てたからこそ楽しめる贅沢だと思います。食べ方も種類によってさまざまですよね。
三:もちろんです。今回の本では、どの種類がワタを取り、どの種類がワタに栄養や味わいがあるなどといったことまで紹介しています。柑橘類の育て方はもちろん、楽しみ方まで詰まった本に仕上がったので、ぜひたくさんの人に読んでほしいですね。
三輪正幸(みわ・まさゆき)/1981年、岐阜県不破郡関ヶ原町生まれ。千葉大学大学院博士前期課程自然科学研究科卒業。専門は果樹園芸学および社会園芸学。柑橘、ブルーベリーなど、家庭で楽しめる果樹栽培の普及にも取り組む。著書多数。
『12か月栽培ナビ⑥ かんきつ類』 その月の作業がひと目でわかる
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