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多肉、サボテンはどこから来た?靍岡秀明さんに多肉、サボテンについて聞いてみた!<後編>趣味の園芸2月号こぼれ話

鶴仙園の温室内にはサボテン、多肉植物がズラリと並ぶ。販売用のものもあれば、繁殖用...
鶴仙園の温室内にはサボテン、多肉植物がズラリと並ぶ。販売用のものもあれば、繁殖用のものも

前編では、靍岡さんが昨年訪れた南アフリカの自生地について伺いました。後編では引き続き自生地から知る栽培のコツについて伺います。「自生地の姿を知った上で、日本の環境に合わせた最適な栽培方法を探らなくてはなりません。」とのことですが......?

 

編集部(以下、編):自生地の環境を再現できれば一番よいですが、実際には難しいですよね。

 

靍岡秀明(以下、靍):そうですね。日本には日本の管理方法がありますが自生地の環境は本当に参考になります。

多肉植物、サボテンの自生地である南アフリカやメキシコに比べると、日本はとにかく湿度が高いのがネックです。株が蒸れやすくなると栽培が難しくなる種類は多いです。

 

編:なんとなく、自生地の方が、日光がギラギラして暑そうだと思ってしまいますが。

 

靍:自生地は強光で地熱も高くはなりますがそれ以上に強風でもあります

風があるから、強い日ざしを浴びても株の温度が上がらず、雨季も蒸れずに耐えられるのかもしれません。

しかし、アフリカも近年雨季に雨が降らず、燃えたように黒く干からびてしまっている多肉植物もたくさんありました。過酷な環境の自然界でもお日様、水、風のバランスが非常に大事と感じました。

植物は、意外と風には強いんですよ。

売場でも、常にファンを回して空気を動かしています。

 

編:水やり、日当たりは気にしますが、風通しについてはなかなか気が回りませんでした。

育てている人は風通しも気にしたいところですね。

 

靍:前編で)自生地では大半が土に埋まっていると言いましたが、コーデックスについてもそうです。

ただ、種類によって、葉だけが地上に出ているもの、日本の売場で見るような、膨らんでいる部分も地上に出ているもの、2通りありました。

 

編:何が違うんでしょう。

 

靍:コーデックスの膨らんでいる部分は、大きく分けて茎が膨らんだ塊茎と根が膨らんだ塊根の2通りあります。

 

簡単に言えば、

塊茎は地上に出ていて、塊根は埋まっているのが本来の姿なのです。

 

編:なるほど! でも、日本だとどちらも土の上に出した状態で育てられていますよね。

塊根タイプのコーデックスは、自生地同様、埋めて育てたほうがよいのではないですか?

 

靍:

それが、違うんです。

パキポディウム・ビスピノーサムやサキュレンタムのように日本では埋めない方がよく育つとされている種類もあります。

これもやはり、湿度の高さ、光、風のバランスが影響しています。

日本だと、湿度が高すぎるために土の中に植えてしまうとうまく育たない種類もあります。

 

編:日本の環境に合わせた栽培方法というのは、まさにこういうことですね。

 

コーデックスも随分とメジャーになりましたが、昨今の多肉植物を取り巻く状況については、どう感じていますか。

 

靍:コーデックスをはじめ、「見てカッコイイ」、「飾ってカッコイイ」という植物を観賞するブームは、そろそろ一段落したかな、と感じています。

 

最近では、「小さく安価な株から始めて、キレイに育てみたい」という方や「タネを取って、交配に挑戦してみよう」という方が増えてきていると思います。小さな温室や栽培棚を自宅に持っている人も増えているみたいです。

栽培の楽しさ、奥深さを知ってもらえるのは、とても良い傾向だと感じています。

 

編:いろいろな株を集めるのも楽しいですが、ひとつひとつの株をキレイに育てられるのが一番うれしいですよね。編集部も、読者の皆さんに負けないよう頑張ります!

 

<終わり>
次回は、3月号「山野草」特集に関連して、2月下旬に更新予定です。お楽しみに!

 

 

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