ますます多彩!カラーリーフのクリスマスローズ~「第16回クリスマスローズの世界展」2/16-2/18
「第16回クリスマスローズの世界展」が2月16日(金)から3日間、池袋・サンシャインシティで催されます。
多彩な花が園芸ファンを飽きさせないクリスマスローズ。今年も育種家によるオリジナル品種の展示、新花コンテスト、クリスマスローズフォトコンテスト、そしてフラワーデザイナー・野崎晶弘さんによるクリスマスローズのアレンジメント作品等々、展示内容は盛りだくさんです。
花の進化が著しいクリスマスローズゆえか、会場には毎回、思わず瞠目するような斬新な花が展示されてきました。その一方、「あっ、これは!?」と足を止めてしまうクリスマスローズも、近年、加わってきています。
カラーリーフのクリスマスローズがそれです。3年前は紅葉した株が、昨年は黄葉した株が登場しました。ご覧になった諸兄諸姉も多いのではないでしょうか。小生も注目しました。なぜならクリスマスローズは年間を通して葉の存在感が大きく、カラーリーフや斑入り葉が加わることでガーデンの風景が華やぐのでは、と期待したからです。
昨年、カラーリーフのクリスマスローズを出展した松村みよ子さん(松村園芸)は『趣味の園芸』1月号で、「花のない時期もリーフが美しいので長く観賞できる」とその楽しみを述べています。松村さんはクリスマスローズのカラーリーフにこだわり、リヴィダスやアーグチフォリウス、フェチダスなどを交配親にした育種を10年間、手がけています。
「黄色い葉のリヴィダスが交配の要だったのですが、最初、交配したタネから育った株を見て、『枯れかけている株なのでは!?』とすべて捨てていました(笑)。ところが数年続けて何ポットか出てきたので、『これはひょっとして新しいカラーリーフのクリスマスローズなのでは!?』ということになり、思い返してさらに改良を重ねた結果、イエローの葉やさわやかな斑入り模様をもつクリスマスローズになりました。」(松村みよ子さん)
「バラエティあふれる花」に「カラーリーフ」がプラスされたクリスマスローズ。やはりクリスマスローズの進化から目が離せません。
第16回 クリスマスローズの世界展
期間:2018年2月16日(金)~18日(日)
会場:池袋 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA
★松村さんが語る1月号のこぼれ話はこちら
あなたの知らない育種の世界!?松村みよ子さんにクリスマスローズについて聞いてみた!〈前編〉『趣味の園芸』1月号こぼれ話
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。