「世界らん展日本大賞2018」が開幕!~大賞受賞花はグラマトフィラム・マルタエ'マッシイズ'
「世界らん展日本大賞2018」が2月17日(土)、東京ドームで開幕しました。世界中から約3,000種、約10万株、250万輪以上のランが集結しています。
注目の日本大賞は斉藤正博さん(茨城県つくば市)出品のグラマトフィラム・マルタエ'マッシイズ'が受賞しました。2008年、2009年、2013年に次ぐ、世界らん展最多4回目の大賞受賞です。
グラマトフィラム・マルタエ'マッシイズ'はフィリピン原産の原種の地生ラン。大きな株から伸びたたくさんの花茎に、おびただしい花を咲かせていました。花が光沢のある茶色であるためか、グリーンの葉とのコントラストがよく、雄大で落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
大賞受賞の斉藤さんは、「1998年、小さな株で入手して以来、20年間、育ててきたランで、昨年の夏から秋にかけての長雨と低温が幸いしました」と語っていました。
「受賞したグラマトフィラム・マルタエ'マッシイズ'は本来の開花期である昨年5月に咲いたのですが、その後、夏以降の天候不順が影響して再び花芽が付いたのです。12月以降、温室の温度を上げ、蕾が落ちないように温度管理と水やり管理に注意し、再び花を咲かせることができました。」(斉藤正博さん)
医師という仕事の一方で、趣味家として1991年からラン栽培を楽しんでいるという斉藤さん。今では400~500種類、約4,000ものランを育てているそうです。
「ラン園芸の難しさと面白さは、本来の自生地ではない日本でランを栽培するところです。ランの細かな変化を見逃さず、いつも対処していくことは、どこか患者さんの診療と共通するところがあるかもしれません。」(斉藤正博さん)
今回28回目を数え、「ようこそ都会の楽園へ」と題する「世界らん展日本大賞2018」。多彩で華やかなランが大賞受賞花を取り囲み、文字通り南国の楽園をつくりだしています。
「世界らん展日本大賞2018」は2月23日(金)まで開催されています。