育てている花の環境が一目瞭然!グラフ付きデジタル温湿度計
記録的な寒波が襲来したこの冬、育てていた大切な花をダメにしてしまった園芸ファンは多いのではないでしょうか。
植物の世話をしていて気になるのが、低温乾燥の冬、高温多湿の夏をどう乗り切るか、という点。
そこで重要なのは温度と湿度に注意することなのですが、それをひと目で確認できる新製品「グラフ付きデジタル温湿度計」が、2月1日、健康計測機器メーカーのタニタから発売されました。
室内に置いてその場の温度と湿度を数字で示してくれるデジタル温湿度計。そのうれしい機能は、午前零時から24時までの温度と湿度の変化を1時間ごとにグラフで表示してくれること、そしてその記録データを過去7日間にわたって残して表示してくれることです。
たとえば、育てていた植物の異変に気づいたとき、温度と湿度の変化に問題はなかったか否か、表示されたグラフでさかのぼって確認できるという具合いです。
デジタル温湿度計を生み出したのは、入社5年目、メジャープロダクト事業部技術課の芹田真希さん。大学で熱力学を専攻していたそうです。
「学生時代、物質の温度変化の研究をしていたので、温度と湿度の推移をチェックするのは日課でした。ところが就職して仕事をするようになると、オフィスや家庭では変化をチェックできる機器が普及していないことに、どこか物足りなさを感じていました。それならば温度と湿度の推移を計測する機器を作ってしまおうと企画し、製品化できました。」(芹田真希さん)
芹田さんによれば、デジタル温湿度計でオフィス環境を測ると、植物が置かれていることが多い窓際は、温度変化がかなりのあることを改めて実感したとも語っていました。
植物生活を楽しむうえで面白いアシスタントともいうべきグラフ付きデジタル温湿度計。人間の健康で快適な暮らしができるように室内環境をチェックする機能を、大切な植物のために上手に活用したいものです。
グラフ付きデジタル温湿度計の価格は4,000円ほど。ホームセンター、家電量販店などで入手できるそうです。
(取材協力:タニタ)
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。