人気園芸植物クレマチスの「平成と昭和」~2018年「春の花々とクレマチス展」開催
3月16日(金)・17日(土)、2018年「春の花々とクレマチス展」が池袋・サンシャインシティの噴水広場で開催されます。この冬は寒い日が続いただけに、春の園芸シーズン到来を実感します。
立体的に花を楽しめるガーデニング植物として人気のクレマチス。その今と昔について、「趣味の園芸」でおなじみの金子明人さんが面白い表現をしています。
金子さん曰く、「昭和のクレマチスは上を向いて咲き、平成のクレマチスは横を向いて咲く」――長く人気を誇るクレマチスですが、時代とともに楽しみ方が変化してきたことを述べたものです。
たとえば、今年、サンシャインシティは開業40周年を迎えましたが、開業した昭和53年(1978年)頃は、クレマチスは鉢花として広く親しまれていました。鉢に支柱を立ててつるをクルクルと巻きつけ、花が咲く様子を上から眺めることができる行燈(あんどん)仕立てが喜ばれました。
やがて時代が移り、ガーデニングを楽しむ平成になると、クレマチスは立体的にガーデンを装う花として重宝されるようになりました。つる性を生かしてアーチやトレリスなどに絡ませ、離れた位置から眺めても花の存在感が感じられるように仕立てられています。
「つる性で種類が豊富であるゆえに鉢花としてもガーデン植物としても利用できる、というクレマチスの魅力をみなさんにお伝えしたくて、『昭和と平成のクレマチス』の話をしているんです。」(金子明人さん)
さて、今回の「春の花々とクレマチス展」では、春からの園芸を彩るクレマチス約100品種がそろうほか、ガーデニングに欠かせない春の花が集まります。
好評のクレマチス「金子コレクション」では、'アフロディーテ・エレガ・フミナ'、'マリア・コーネリア'等の数品種と、初心者が扱いやすい品種が多数展示、販売されます。
この時期では珍しい100品種ものクレマチスの紹介......。クレマチスと春の花々探しに出かけてみませんか。
●春の花々とクレマチス展
期間:2018年3月16日(金)・17日(土)
会場:東京・池袋 サンシャインシティ 地下1階 噴水広場
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。