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球根は"地中の宝石"!? 若松康史さんに球根植物について聞いてみた!<前編>趣味の園芸4月号こぼれ話

「あなたは知っている?球根のひみつ大解剖」の講師を務めた若松康史さんに、球根植物...
「あなたは知っている?球根のひみつ大解剖」の講師を務めた若松康史さんに、球根植物の魅力について伺いました

ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」だけで読める「テキストこぼれ話」、連載10回目を迎えました。

 

今回登場するのは、『趣味の園芸』4月号「春、花が美しい」特集で「あなたは知っている? 球根のひみつ大解剖」の講師を務めた若松康史さん。

紙上では語りつくせなかった、球根植物の魅力を余すところなくお伝えします。

 

編集部(以下、編):日に日に暖かくなり、園芸が楽しい季節になってきましたね。

 

若松康史(以下、若):はい。この時期、気温の上昇とともに植物が刻一刻と姿を変えてゆくのを見ると、春が来たという喜びにうたれます。

 

:今回、『趣味の園芸』の4月号では、「春、花が美しい」というテーマを掲げました。春の一年草、宿根草、球根植物の中から、あまり手間をかけずに楽しめる植物、ちょっとの手間をかければ長く楽しめる植物を集め、紹介しています。

 

:昨年の夏ごろでしょうか、ある席上で、『趣味の園芸』編集長に「なぜ花は美しいんでしょうね?」と訊ねられました。そのとき私は、花には持って生まれた造形美――色彩の複雑さ、みずみずしい質感、直線と曲線のコンビネーション――があるほか、"旬を過ぎれば枯れてしまう、一瞬の儚さ"にどうしても人は惹きつけられてしまうのではないか、と答えました。

 

:その「雑談」の印象が強かったようで、その後編集部でもひとしきり話題になりました。そのとき若松さんがお話ししてくださったことが、今回の特集にもつながっています。

 

:4月号では、各講師に同様の質問をしているのに加え、別途「花はなぜ美しい?」という企画コーナーも設けられていますね。今までにない趣向で、驚きました。

 

:ありがとうございます。その「雑談」のなかで、若松さんは球根についてもかなり熱く語っておられたそうですね。それで、若松さんの「球根愛」を形にしてみなさんに届けたいと思ったのが今回の記事をつくるそもそものきっかけでした。

 

:球根のお題をもらったときにまず考えたのは、う~ん、球根の定義が難しいなと。私自身、球根好きとは言うものの、球根は学術的に厳密に定義されているわけではなく、園芸的に便宜上、そう呼んでいるだけなのです。球根はさまざまな部位が変化したもので、根が肥大したものもあれば、茎由来のものもある。結局、私の中での定義は「球」であり、「乾燥した(根も葉もついていない)状態で流通しているもの」であるというところに落ち着きました。詳しくは、4月号P.54~55で解説しています。

 

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若松さんが講師を務めた「球根のひみつ大解剖」。

 

:それでは、若松さんと球根との出会いについて聞いていきたいと思うのですが、最初に球根に魅せられたのは、いつごろですか。

 

若松5歳のときです。幼稚園で見せてもらった、「ヒアシンスの一生」を描いた絵本が最初でした。その絵本には、紫色の球根から花が咲き、やがて地上部が枯れていく姿が、丁寧なタッチで描かれていました。紫色のピカピカした皮をまとい、丸くずっしりした球根にワクワクしたことを今でも鮮烈に記憶しています。当時すでに、お絵かきをするときには、地上部だけではなく、球根まで描いていたほどです(笑)。

 

:花ではなく、球根に惹かれていたのですか。

 

もちろん花も非常に好きで、幼稚園では遊具で遊ぶより、花壇の草花を眺めていました。

この際だから正直に告白しますが、小学校低学年のとき、よそ様の球根を勝手に掘り上げてしまい、後で大変怒られました。

 

:いずれにしても、幼い頃から球根植物に非常に強い興味を持たれていたんですね・・・。球根の特にどんなところに愛おしさを感じるのですか。

 

:とりわけ好きなのはヒアシンス、チューリップ、スイセン、クロッカスですが、手のひらに乗り、光沢のある皮をまとっているところ、コロンとして丸いところが何とも愛しいです。また、地上部の美しさ、すらっとしてみずみずしい姿にも。一年草のように乱れて枯れてしまうのではなく、ひっそりと枯れて球根が残るのもまた愛おしいんですよ。

 

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ヒアシンス、チューリップ、スイセン、クロッカスの花。

 

:そういえば若松さんは「花」ではなく「地上部」という言い方をよくされますね。

 

:そうですね。球根が地下部なら、花や葉は地上部。球根も花も同様に美しいものだと思っていますから。普段は地下に隠れて見えませんが、本当は地下部も観賞してしかるべきものなのです。

 

:つい花ばかりに目がいきがちですが・・・。

 

:普段目に見えない地下にこんなに面白いものがある、というのは驚きに値するのではでしょうか。個人的には、宝石にも匹敵するものだと思っています。

 

:宝石ですか! なんだか球根の見方が変わってきそうです。

 

後編につづく

 

若松康史(わかまつ・やすし)

園芸研究家/1965年、京都府生まれ。草津市立 水生植物公園みずの森勤務。鉢物のオーソリティであり、マニアともいえるほどの球根植物愛にあふれる。

 

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『趣味の園芸』4月号 最新号の見どころを紹介

 

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