蘭友会80周年、ラン愛好家たちの意欲あふれるチャレンジ~第58回蘭友会らん展inサンシャインシティ~魅せて楽しむ
珍しいランと出合えるのが楽しみな夏の蘭友会らん展。今年は5月17日(木)から4日間、東京の池袋サンシャインシティで開催されます。
アマチュアのラン愛好家が集まり、戦前の昭和13年(1938)にスタートした蘭友会。夏のラン展は毎回、会員が丹精した華やかな花が会場を埋め尽くします。
そして創立80周年を迎えた今回、さらに「80年」をキーワードにした意欲的な展示が企画されているそうです。
その一つがカトレア・ホレース'マキシマ'の80年。多彩な花を求めて改良が進むラン園芸の世界ですが、1938年に英国王立園芸協会のサンダースリストに登録されて以来、今も広く親しまれているのがこのカトレアです。
交配親としても大変、重宝され、数々の優良花を世に送り出したホレースを手がかりに、カトレアのミニ園芸史が浮かび上がりそうです。
今回の目玉の一つが、「魅せて楽しむ」人気コンテスト。蘭友会によると、なんと『趣味の園芸』2017年2月号の特集記事「花がなくてもランを楽しむ」に触発された企画なのだそうです。
ラン栽培に精通した愛好家が、今までにない器やテラリウム、あるいは流木やコケを利用してラン園芸の可能性を引き出す――チャレンジングな試みだけに興味津々です。
初心者でも楽しめる、ラン園芸の画期的なアプローチが登場するかもしれません。
毎年、珍しいランの話題がもたらされる夏の蘭友会らん展。
「神々のランといわれるディサが咲いている」、「会期中にバケツランといわれるコリアンテスが咲いた」等々、冬のラン展では味わえないラン展だけに、園芸ファンの小生としては今から期待を膨らませてしまいます。
(協力:蘭友会)
●第58回蘭友会らん展inサンシャインシティ~魅せて楽しむ
期間:2018年5月17日(木)~20日(日)10時~18時(最終日16時30分まで)
会場:東京・池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階
入場無料
--------------------------------------------------------------
【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。