【編集部レポート】国内最大級! スイレンで涼を感じよう! 水生植物公園みずの森に行ってきました
透き通るような色合いの花を水面からのぞかせるスイレン。暑い盛りのこの時期、見るだけで涼を感じられます。こんにちは。『趣味の園芸』テキスト編集部のⅠです。
『趣味の園芸』テキストでもおなじみの若松康史さんが、スイレンでは国内最大級の草津市立水生植物公園みずの森に着任されたとのことを聞き、園の見どころや楽しみ方、裏話などを栽培担当の方に聞いてきました。
若松康史さん。「温帯スイレン、熱帯スイレンそれぞれ100種類以上の品種があります。スイレンに限って言えば全国でも最大規模なんです」
一面に咲くハスの池
ハスの池を案内してくれた北条舞子さん。「ハスは朝早くに咲き、昼過ぎにはしぼんでしまいます。夏(8/12まで)は7時から開園しているので、早起きして見に来ていただきたいです」。
このスイレン池はなぜこの高さ?
アトリウムを案内してくれた真鍋智亜美さん。こちらの池は高い位置に水面があります。なぜこんなに高くしているのかというと...
撮影ポイント! 逆さスイレン
「水面に映るスイレン、綺麗ですよね。逆さスイレンといいます。これを撮影しやすいように、わざと水面を高く設定しました」。なるほど! これは撮りやすい。取材当日も酷暑でしたが、涼しさを感じた瞬間でした。
こんな苦労も...
「スイレンの葉はよく茂りますが、蕾も光を浴びないと咲きにくくなります。1週間に1回、スタッフみんなで池に入り、株元の蕾に光が当たるように、株の中心部から葉を外側によける作業をしています。なかなかの重労働なんですよ」
資料館もすごい!
ハス・スイレンの歴史的・文化的な流れをパネルやレプリカなどで紹介。スイレンの模様が世界的にどのように広がっていったのかをまとめたこのパネル1枚だけでも相当の労作。必見です。
こちらも国内最大級!
パラグアイオニバスは最大径180cm! 体重60kgの男性職員が乗ることもできたとか「8月からのイベント*ではお子さんにぜひ乗っていただきたいです」と若松さん。
*パラグアイオニバスの試乗会イベント
8/11(土)、8/12(日)、8/18(土)、8/19(日)、8/25(土)、8/26(日)
(各回先着50名様 ※体重30kg以下の方)
【編集後記】
取材の最後に、若松さんご自慢の貝殻のコレクションを見せていただきました。以前からご趣味と伺っていたので、無理を言ってご自宅から持ってきていただいたのです。
お気に入りのツグチガイ。「花は一瞬の美しさ、貝は長く保たれる美しさ。どちらもとても魅力的です」と若松さん。今も、和歌山の浜辺に貝殻を見つけに通っているそうです。
コレクションの中でもユニークだったのがこのアオイガイ。正確には「貝」といえないかもしれませんが、あるタコのメスがこの貝殻を身に着けて(?)いるのだそうです。
(趣味の園芸テキスト編集部・Ⅰ)
ぜひ実際に園に行って、スイレンの美しさと涼を実感してください!
草津市立 水生植物公園みずの森
所在地/滋賀県草津市下物町1091番地
休園日/毎週月曜日 *月曜日が休日の場合は次の平日が休園日
★「みんなの趣味の園芸」では、草津市立水生植物公園みずの森による植物園日記も公開中!
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