酷暑を乗り切った台場の草花たち~臨海副都心「おもてなしサマーガーデン」2018から
9月6日、台場の「おもてなしサマーガーデン」を見てきました。
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、台場では「臨海副都心 花と緑のおもてなしプロジェクト2018」として、夏の園芸を模索するトライアル花壇のサマーガーデンが2014年から毎年、試みられてきました。
遮るもののない台場にあるサマーガーデン――この夏の酷暑や少雨、台風の後、どうなっているか、気になっていたのです。
全国的に記録的な天候が続いた2018年夏。東京は早々と6月29日に梅雨明けし、その後、連日、暑い晴天が続きました。
東京に関する2018年夏の気象庁データによれば、平均気温は7月28.3℃(最高気温30℃以上の日が26日もあった!!)、8月28.1℃(同25日)。降水量は7月107ミリ、8月86.5ミリ。熱帯夜も続きました。
園芸に勤しむ諸兄諸姉同様、筆者も高温と少雨で育てている植物の水やりが大変でした。汗だくになり蚊に刺されながら水やりをしてもそれでも追いつかず、大切にしていた植物を枯らしてしまいました。
さて、9月6日、自分の目で確かめたサマーガーデンは、「過去に比べ、花がたくさん咲いている」というのが第一印象でした。
6月中旬までに植えつけられた花苗は「厳しい天候で消耗しているのでは」と想像していたのですが、色鮮やかな花がボリューム豊かに咲いていたのです。
サマーガーデンを管理している東京港埠頭の早貸秀樹さんは、「雨が少なかったためにペチュニアの勢いが衰えませんでした」と語っていました。
また武蔵野大学が授業の一環で維持管理に携わっていたこともあり、ジニア、ニチニチソウ、センニチコウ、ベゴニア、コリウス等々、にぎやかな夏花花壇が維持されていました。
厳しい天候を乗り切った台場の草花の様子は、夏のガーデニングの参考になりそうです。
「おもてなしサマーガーデン」はりんかい線・東京テレポート駅・A出口を出て左手前方にあり、9月30日まで見ることができます。
--------------------------------------------------------------
【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。