日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2018が決定!受賞花を紹介
いよいよ、師走。年末を迎え、一年の総決算ともいうべきイベントがいろいろ行われています。
園芸界でも恒例の「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2018」の授賞式が、12月5日、東京大学弥生講堂一条ホールで行われました(今回で13回目)。
鉢物、ガーデニング、切花の3部門の花について、年間2~3回の審査を行い、業界推奨花としてジャパンフラワーセレクション(JFS)127品種をピックアップ、そのなかから最優秀賞に選ばれたものが日本フラワー・オブ・ザ・イヤーです。
今回、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2018に輝いたのは次の通り。
鉢物部門最優秀賞
ファレノプシス ナオミゴールド(千葉・椎名洋ラン園)
ガーデニング部門最優秀賞
ランタナ スーパーランタナ ムーンホワイト(愛知・ハクサン)
切花部門最優秀賞
バラ シーアネモネ(千葉・京成バラ園芸)
園芸ファンとして気になるのが、鉢物とガーデニング両部門の最優秀賞です。
鉢物部門の「ファレノプシス ナオミゴールド」は、コチョウラン(ファレノプシス)の黄花品種のイメージを覆す、鮮やかなイエローの花色が高い評価を受けました。
ちなみに「ナオミゴールド」というネーミングは、今年夏の全米オープンテニス女子シングルスで優勝した大坂なおみ選手から来ているそうです。
なお、審査講評によると、最終審査では今年春の2018 F&Gジャパンセレクション人気投票で第1位となった、「センテッドゼラニウム チェリー茅ヶ崎」(神奈川・サカタのタネ)と大接戦だったそうです。
ガーデニング部門の「ランタナ スーパーランタナ ムーンホワイト」。この花は、よく分枝して花が次々と咲くパフォーマンスのよさが高く評価されました。さらに白という花色が、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットなどの素材として大変、重宝する点も重視されています。
あわせて日本フラワービジネス大賞も次の通り発表されました。
育種・生産部門大賞:みなみ信州農業協同組合花き部会
流通・販売部門大賞:茨城花き流通センター農業協同組合
チャレンジ部門大賞:臨海副都心「花と緑」のイベント実行委員会
「臨海副都心『花と緑』のイベント実行委員会」は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場となる臨海副都心地域で、サマーガーデンのトライアルを重ねてきました。真夏の東京でどんな花壇が可能なのか、園芸業界を広く巻き込んだ試みとデータ蓄積が高い評価を受けました。
(写真提供:ジャパンフラワーセレクション実行協議会事務局)
★過去の審査結果
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。