これがアサガオ!? 江戸園芸で花開いたアサガオと出会う夏
梅雨開けを待っていたかのように、7月30日(火)、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で「伝統の朝顔20年の歩み」が始まりました。
展示会場の一つ、くらしの植物苑には多彩な変化アサガオが展示され、朝早くから園芸ファンが足を運んでいました。今年、関東は曇天が続き、日照不足が心配されましたが、例年よりもバラエティーに富んだ変化アサガオが咲いています。
初日は、『趣味の園芸』テキスト8月号誌面の「大江戸花競べ十二選 アサガオ~美は変化にあり」で、変化アサガオの仕組みや鑑賞の仕方を解説してくれた、九州大学大学院准教授の仁田坂英二さんによる展示解説会などが行われ、来場者は変化アサガオの不思議な花に見入っていました。
アサガオは前日の日没から数えて9時間前後で開花するので、花が萎まない、午前中の早い時間帯が見頃です。アサガオを育てている方は、ぜひ早起きして花を観察してみてください。近年、酷暑の夏が続きますが、清涼感あふれるアサガオがあれば、夏の朝を気持ちよく始めることができそうです。
くらしの植物苑では、約100系統、700鉢の多彩なアサガオが展示されています。会期は9月8日(日)まで。通常の開苑は9時30分からですが、変化アサガオの開花時期に合わせ、8月12日(月)~18日(日)は、8時30分から開苑するそうです。
『趣味の園芸』8月号では変化アサガオの楽しみ方を紹介しています
「大江戸 花競べ 十二選 アサガオ 美は変化にあり」で、変化アサガオや団十郎アサガオの鑑賞方法と栽培方法を解説しています。8月号の紹介はこちら
【放送予定】
8月18日(日)午前8:30~8:55 Eテレ/【再放送】8月20日(火)午前10:25~10:50 Eテレ/【再放送】8月22日(木)午後0:30~0:55 Eテレ
★8月18日放送の撮影現場を見学!金子明人先生の日記
国立歴史民俗博物館「伝統の朝顔」展
「これはアサガオ!?」と来場者が目を見張る変化アサガオ、さらに明治以降の大輪アサガオ、欧米の近縁アサガオなど、約100系統で約700鉢のアサガオをくらしの植物苑で展示。そして毎年、テーマを変えるパネル展示の今年のテーマは「新しい朝顔」。アサガオ園芸の面白さや奥深さを解説するパネルにも要注目です。
・8月24日(土)10時~12時 仁田坂英二さんによる観察会
・8月12日(月)~18日(日)8時30分~12時 毎日10鉢限定・アサガオの有償頒布(売切れ次第終了)
・8月17日(土)13時~16時30分 歴博フォーラム「伝統の朝顔20年の歩み」 ※事前申込制(歴博ホームページ内申込みフォーム、もしくは往復ハガキにて受付)
・博物館第3展示室では特集展示、「もの」からみる近世 「伝統の朝顔」も開催中
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。