長田研さん秘蔵の自生地写真大公開!マダガスカルのパキポディウム<前編>趣味の園芸9月号こぼれ話
ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」だけで読める連載「テキストこぼれ話」。『趣味の園芸』テキストの特集に登場した、講師の方にインタビューします。専門家の方だけが知っているおもしろい情報が満載です。
今月は 9月号特集「好きがわかる多肉図鑑」の講師を務めた長田研さんに多肉植物の自生地の写真を紹介してもらいました。
長田:マダガスカルに行った際に撮影したものです。写真に写っているのは、どれもパキポディウムです。
パキポディウム・ラメレイ
場所/マダガスカル南部
撮影時期/晩春(10月)
雨期には写真左側に川が流れるであろう場所です。乾期で水の流れはありませんでしたが、川底にあたる場所には少量の水が残っていました。付近の丘にはアルオーディア、ユーフォルビア・ステノクラダなどが生えていました。
パキポディウム・ブレビカウレ(恵比寿笑い)
場所/マダガスカル
撮影時期/晩春(10月)
標高1000m以上の高原に生えていました。比較的涼しい場所です。岩山で岩と岩の間から生えている株や、普通の土の斜面に生えている株もあります。この株の花茎は短いですが、20cm前後まで伸びる株も混在しています。
パキポディウム・ロスラツム ssp. グラキリウス
場所/マダガスカル
撮影時期/晩春(10月)
イサロ国立公園にて。保護されている場所だからか、形の良い株が見られました。たくさんの株が群生している場所もあります。花が咲いたあとなので、細い実がたくさんなっていますね。岩の割れ目にしっかりと根を下ろしています。
長田:パキポディウムの自生地の姿、いかがでしたか? 後編は南アフリカとアメリカで撮影した写真を紹介します。
長田 研(おさだ・けん)
1975年、静岡県生まれ。バージニア大学(アメリカ)で生物と化学を専攻。静岡県沼津市の、多肉植物やサボテンなどを中心としたナーセリー、カクタス長田にて、園芸植物の生産輸出入に携わる。
『趣味の園芸』テキストの特集に関連して、担当編集者による講師へのインタビューなどをウェブ限定で公開します。(毎月2回更新予定)
★長田研さんも執筆・監修! 多肉植物・サボテン図鑑は毎週追加更新中