アートになった趣味人たちの奇品園芸～直木賞作家・朝井まかてさんが見つめる江戸園芸＜第6回・9月15日放送＞

江戸の趣味人は園芸植物の魅力を際立たせようと、美しい鑑賞用植木鉢との鉢合わせも楽しんだ。豪華に彩られた楽焼の錦鉢や京楽焼のラン鉢、磁器・陶器の美しい植木鉢が登場した

作家デビュー以来、自然や植物、園芸世界を題材にした歴史小説で大人気の朝井まかてさんが、「NHK趣味の園芸」のミニコーナー「朝井まかての江戸園芸遺産」に登場。

毎月1回、12回にわたり、江戸時代に生まれて現代に引き継がれ、そして未来に遺していきたい貴重な日本の園芸文化を紹介します。

9月15日放送（再放送：17日・19日）の第6回テーマは「鑑賞用植木鉢」。

オモトやマツバラン、イワヒバ、キンシナンテン、ラン類といった珍草奇木が大流行した江戸後期の園芸。自慢の奇品植物を持ち寄って競い合った愛好家たちの園芸熱はヒートアップし、植物の葉や茎の変異を「芸」として珍重するばかりか、その魅力を引き立てる鑑賞用植木鉢との鉢合わせにも心を砕きました。絢爛豪華な錦鉢、美しい磁器染付鉢、瑠璃釉陶器鉢......、アートになった江戸の奇品園芸の世界に誘います。

放送予定

趣味の園芸

9月15日（日）午前8:30～8:55　NHK Ｅテレ

【再】9月17日（火）午前10:25～10:50　 NHK Ｅテレ

【再】9月19日（木）午後0:30～0:55　 NHK Ｅテレ

テーマ：大江戸花競べ 十二選 第6回「ようこそ"奇品"の世界へ」

ミニコーナー：朝井まかての江戸園芸遺産⑥鑑賞用植木鉢

「趣味の園芸」番組ホームページ

※ニュースや地震の関連番組などにより放送が変更、休止になる場合があります。

NHKテキスト『趣味の園芸』9月号もあわせてご覧ください。

富貴蘭に美しい蘭鉢を合わせ、火屋（ほや）をかぶせて大切にしていた

アートになった江戸の園芸熱を語る朝井まかてさん

朝井まかて／作家。『実さえ花さえ』（のちに『花競べ』に改題）でデビュー。2014年、『恋歌（れんか）』で直木賞、2018年は『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞を受賞。『先生のお庭番』『すかたん』『落陽』など作品多数。8月に新刊『落花狼藉』が刊行された。