日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2019が決定! 鉢物部門は園芸ファン待望のあのアジサイが受賞
園芸界恒例の「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2019」の受賞花が、12月10日、ジャパンフラワーセレクション実行協議会から発表されました。
日本フラワー・オブ・ザ・イヤーは、鉢物、ガーデニング、切花の3部門について年間2~3回の審査を行い、業界推奨花としてジャパンフラワーセレクション(JFS)138品種をピックアップ、そのなかからさらに審査を重ね、最優秀賞花が選ばれるというものです。
今回、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2019に輝いた花は次の通り。
鉢物部門最優秀賞
アジサイ「ラグランジア ブライダルシャワー」(愛知・ハクサン)
2020年3月から市場流通がスタートする予定。
ガーデニング部門最優秀賞
バラ「トゥルーブルーム レッドキャプテン」(千葉・高松商事)
ローメンテナンスでよく咲くバラ。
切花部門最優秀賞
バラ「レッドワイン&ローズ」(福岡・たなまち園芸場)
人気のロゼット咲き、中輪のバラ。赤い花色とともに上品な雰囲気をまとっている。トゲが少なくブーケに使いやすい点も評価された。
園芸ファンとして気になるのが、鉢物とガーデニング両部門の最優秀賞です。
鉢物部門のアジサイ「ラグランジア ブライダルシャワー」は、世界の園芸ファンが注目する、英国王立園芸協会チェルシー・フラワー・ショー2018「プラント・オブ・ザ・イヤー」の最高賞に輝き、市場販売が待たれた花です。サフィニアを生み出した育種家・坂嵜潮さんが作出した画期的なアジサイとしても話題になりました。
従来のアジサイとは違い、すべての側枝に花が咲き、株全体に花が咲いている姿はまさにブライダルシャワーを思わせます。
一方、ガーデニング部門のバラ「トゥルーブルーム レッドキャプテン」。とにかく丈夫で、よく咲き続ける中輪のバラです。暑い夏の花壇でも深紅の花をへばることなく咲かせ続けているところが高く評価されました。
受賞品種は1月31日(金)~2月2日(日)、池袋サンシャインシティ文化会館で開催される「第69回関東東海花の展覧会」で展示される予定です。
その他の注目花
バラ「江戸桜(仮称)」
鉢物部門で春の人気投票第1位だった。
ファレノプシス「天使の羽衣」
鉢物部門で秋の人気投票第1位だった。
ペチュニア「ヴァンサンカン ブルーピコティ」
鉢物部門でフレグランス賞。ペチュニアにはなかった甘い芳香を持つ点が評価された。
(写真提供:ジャパンフラワーセレクション実行協議会事務局)
★過去の審査結果
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。