ご隠居こと小笠原左衛門尉亮軒さん、放送文化賞受賞!
2020年3月13日(金)、NHK放送センターで第71回日本放送協会放送文化賞授賞式が行われ、「趣味の園芸」でおなじみのご隠居こと、園芸文化協会会長で園芸研究家の小笠原左衛門尉亮軒さんが受賞しました。
小笠原さんが「趣味の園芸」講師としてデビューしたのは「趣味の園芸」テキストが創刊された1973年の12月で、テーマは「冬をたのしむ鉢もの」。以来、半世紀、鉢花から観葉植物、あるいはサクラやキク、ハスといった日本人に長く親しまれた園芸植物の魅力や楽しみ方を紹介してくれました。
また小笠原さんは江戸期以来の園芸史料のコレクション、雑花園文庫(そうかえんぶんこ)庫主としても知られ、江戸の園芸書だけでも集めた数は1万冊以上。今も日々、園芸植物の手入れのかたわら、史料の中身を確認する作業も楽しんでいるとのこと。
「昭和40年代初め、名古屋の市電に乗っていたときに古書店が目に留まり、下車して手に取った『草木錦葉集』が始まりでした。以来、江戸日本人の遊びの精神があふれる古書や刷り物が次々と集まってしましました」。
小笠原さんは「江戸以来、日本人の遊びの文化でもある園芸を長く伝えることができ、そしてそれが高く評価されて、とても大きな喜びを感じています」と受賞の喜び語っていました。
小笠原左衛門尉亮軒(おがさわら さえもんのじょう りょうけん)
園芸研究家。1933年、名古屋生まれ。(公社)園芸文化協会会長。(一財)「雑花園文庫」庫主。京都大学古曽部園芸場を経て、1957年、名古屋園芸創業(現在、取締役隠居)。
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。