「サボテンを枯らしてしまう」というあなたへのアドバイス~連載「ディーププランツ入門」4月号こぼれ話<1>
園芸の入り口は限りなく広く、その先は限りなく深い。そんな深みをのぞき見る新連載「ディーププランツ入門」が『趣味の園芸』4月号から始まりました。毎月、特定の植物を深く愛する人たちに、その植物の魅力を教えてもらいます。
誌面に収まりきらなかったこぼれ話をウェブ限定で公開!
「ディーププランツ入門」の第1回に登場した熱川バナナワニ園の清水秀男さん。
「私、サボテンをすぐ枯らしてしまうんです」などという残念な人が少しでも減るようにと、サボテンを愛して半世紀超えの清水さんにサボテン栽培の基本を教えてもらいました。
守ってほしいのは以下の3点。
・日当たりのよい場所で育てる
・1~2年に1回、植え替えをする
・冬(11~3月)は完全に乾かし休眠させる
これでサボテンを枯らす可能性はぐっと減るとのこと。
「理想は温室が欲しいですけどね。サボテンはみなさんが思っているより寒さにも強いので、無加温で構わないですが、やはり冬に完全に水を切ること、霜に当てないことなど、温室のメリットは大きいです。温室がない場合は、冬は室内の日当たりですね」
清水さん自身も、現在の自宅に移り10坪の温室を建てる前は、1坪程度のフレームでがんばっていた時期もあるとのこと。まずは難しそうなどと恐れず、1鉢からでもサボテンを育ててみませんか。
教えてくれた人
撮影:丸山 光
清水秀男さん
1951年東京都生まれ。静岡県にある熱川バナナワニ園で40年以上植物の研究と管理を行っている。「熱帯動植物友の会」「日本ブロメリア協会」の事務局も務める。
テキスト4月号では、清水さんが55年間育ててきた金鯱をはじめとする思い入れのあるサボテンたちを紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
『趣味の園芸』テキストの連載「ディーププランツ入門」。誌面に収まりきらなかったこぼれ話をウェブ限定で公開します。【毎月1~2回更新予定】