病気と害虫は早めに叩く!~連載「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」第3回(6月号)
悩めるバラ愛好家、中上級者の皆さんに栽培の奥義を伝えるテキスト連載「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」。
『趣味の園芸』2020年6月号掲載の第3回のテーマは「病気と害虫は早めに叩く!」です。
バラ界のレジェンド、プロ中のプロ、鈴木満男さんが50年の経験で培った「本当のバラ栽培のコツ」を、余すところなく皆さんにお伝えします。
第3回 病気と害虫は早めに叩く!
初夏からのバラ栽培の要点は、病気と害虫の防除。雨が多い年は特に注意が必要です。
●バラの3大病気
「黒星病」「灰色かび病(ボトリチス病)」「うどんこ病」
数ある病気のなかで特に被害が大きいのはこの3つ。被害を抑えるため、鉢植えは雨を避け、庭植えは水やりの際の泥はねに注意します。耐病性品種を選ぶのも一つの手です。
●バラの4大害虫
「ハダニ」「バラシロカイガラムシ」「スリップス(アザミウマ類)」「チュウレンジハバチ」
害虫対策の第一歩は日々の観察。放置して広がると回復に時間がかかるので、毎日よく観察することが大切。上記の4つにかぎらず、早めに見つけて対処することが大切です。
年間を通して発生、定着するカイガラムシなどもありますが、多くの病害虫は発生時期と被害を及ぼす時期が限られています。
6月号テキストでは、これらの病害虫がどんな条件下でいつ発生するのか、またその対策について詳しく解説しています(80〜81ページ参照)。
病害虫の被害を減らす決め手は、早期発見、早期防除! 発生の条件をしっかり熟知して、少しでも兆候を見つけたらすぐに対処しましょう。
(このテーマの放送はありません)
"レジェンド"はこんな人~生産者も驚く栽培技術が冴えわたる
鈴木満男(すずき・みつお)
バラ栽培研究家。約40年にわたり、バラの種苗会社(京成バラ園芸)で生産者への技術指導やバラ園の管理などを担当。定年退職後、各地のバラ園でプロへの指導、一般愛好家への講習会などを続ける。主な著書に『NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ① バラ』、『NHK趣味の園芸 ガーデニング21バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック』など多数。
●次号2020年7月号(6/19発売予定)では、「つるバラは"7月"に剪定・誘引する」奥義を紹介します。お楽しみに!