誌上で巡る北海道ガーデン~テキストに入りきらなかった「上野ファーム」の美しいガーデン写真を公開!
『趣味の園芸』7月号の特集「誌上で巡る 北海道ガーデン」では、北海道にあるとびきり美しい2つのガーデンを紹介しています。
誌面に収まりきらなかった美しいガーデン写真の数々を、特別に「みんなの趣味の園芸」で公開します。ウェブで北海道ガーデンを巡る旅に出かけてみましょう。
北海道 上野ファーム
北海道旭川市にある「上野ファーム」。オーナーガーデナーの上野砂由紀さんは、北国の気候だからこそ表現できる風景を大切にし、季節によって魔法のように変化するドラマチックガーデンをデザインしています。まるでおとぎの国のような世界を楽しめる、上野ファームの四季折々の風景をご覧ください。
白樺の小道(5月上旬)
白い木肌が美しいシラカバをぬける小道。春はシラカバの隙間からスイセンやチューリップが顔を出し、華やかな雰囲気に。
ノームの散歩道(6月上旬)
「ノームの庭」から「射的山」までを結ぶ散策路。木立や木のトンネルをくぐり抜ける、秘密の散歩道。
パープルウォーク(6月上旬)
紫のグラデーションが美しい花の小道は、サークルボーダーへとつながります。春は小さな花が咲く球根がちりばめられた「宝石の小道」に。
射的山(6月中旬)
上野ファームの後ろにぽっこりと見える丘、射的山(しゃてきやま)。頂上まで登ると上川盆地を囲む山々がぐるりと見渡せて雄大な眺めが楽しめる。
ノームの庭(7月上旬)
美しい木々と素朴な美しさをもつ野草やグラスが、華やかな花と混じり合う自然庭園。ここには真夜中にこっそり庭仕事を手伝う妖精、ガーデンノームが住んでいるとか。
ミラーボーダー(7月上旬)
鏡合わせのように左右対称に宿根草を植え込んだ帯状の花壇。そよ風とともに花の間を通り抜ける気分は、まるでチョウのように爽快。
サークルボーダー(7月上旬)
大きな円を4つのブロックに分け、それぞれテーマカラーを決めて植え込んでいる庭。植物がもつ微妙な色の変化や表情をバラと一緒に楽しめる。
オーナーガーデナー 上野砂由紀さんからのメッセージ
「毎日の変化にドラマを見いだす私のガーデンデザインの基本は、開花期のピークを分散させること。一度に花が咲きそろって終わりではなく、常に花が途切れないよう、開花期が異なる植物を組み合わせるようにしています。
そうしてできたガーデンでは、今日初めて花が咲いた植物のそばで、別の種類の植物が芽吹いています。そうかと思えば、盛りの花の周囲には、枯れかかって美しいシルエットを見せている植物もあります。毎日が変化の連続で、至るところに植物たちのドラマが潜んでいます。」
(写真提供/上野砂由紀)
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「誌上で巡る 北海道ガーデン」(p.20~)では、北海道旭川市郊外の「上野ファーム」と帯広市西郊の「十勝千年の森」の美しい風景をたっぷり紹介しています。