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「私についてきてくれる子たちと」 あの人の多肉ライフ

「私についてきてくれる子たちと」 あの人の多肉ライフ
マミラリアに話しかける宮内さん。自宅リビングの壁一面には絵本から専門書まで、植物関係の蔵書が並ぶ(撮影:田中雅也)

植物の姿形が一つ一つ異なるように、その育て方も人それぞれ。渋谷区ふれあい植物センター園長の宮内元子(みやうち・ちかこ)さんの生活におじゃましました。

 

*  *  *

 

水やりはほぼ月1、植え替えはすべて一斉

 

「仕事場が植物園なら自宅でもいろいろな草花を育てているのでは? と思われることも多いですが。家で過ごす時間は短いので、植物園のような管理はできません。多肉を育て始めたのも、毎日水やりをしなくていいからというのが理由でした。

 

朝、歯を磨きながら『ほったらかしでごめんね』と謝るのが日課です」と、ほほえむ宮内さん。

 

多肉栽培のスタートはハオルチア・オブツーサから。15年ほど前、「宝石のような植物」と本で紹介されているのを目に。その直後、園芸店で「彼女」と出会い、「オブ子」との暮らしが始まりました。

 

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16才のオブ子

 

「最初は色や形がきれい! と見た目に惹かれていました。でも、ここ数年は美しく見せようという理想は追わず、私流でも育つ、自分についてきてくれる子たちと暮らしています。

 

水やりは一年中、月に1回くらいでしょうか。植え替えは年に1回すべての鉢を1日で。時期は5月の終わりか9月末ごろに。自分の都合で、その年によって変わります。梅雨どきや真夏は避けますが、生育型は関係ナシ! 全部一斉です。愛好家の方々に怒られそうですね......。

 

じつは今年の自粛期間中、つい世話を焼きすぎて週に1回くらい水やりをしたら、兜丸(かぶとまる)が枯れてしまって。ほぼ月1の水やりという私流に慣れていたせいだと思います。申し訳ないことをしました」

 

寄せ植えはしない。鉢は白い陶器。ワンコインで買えるもの

 

「1種類を1鉢で育てるほうが、姿や色、特徴など、その子のよさが際立つと思っているので寄せ植えはしません。

 

鉢を白の陶製にしているのは、以前住んでいた家のベランダが抜群の日当たりだったから。真夏の直射日光を少しでも反射するようにと思ったんです。

 

好きなものはついつい集めてしまうので、多肉に500円以上は使わないと決めています。でもリーズナブルな道の駅では手が伸びてしまうけれど」

 

「うちの多肉たち」とのほどよい距離感を大事に、無理のない宮内さんの多肉ライフはこの先も続いていくことでしょう。

 

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テキスト『趣味の園芸』2020年12月号より

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