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正しく使い分けを──石灰、堆肥、肥料の役割と種類

正しく使い分けを──石灰、堆肥、肥料の役割と種類
藤田さんおすすめの石灰は苦土石灰(くどせっかい)。アルカリ分の含有量は50%以上。葉緑素の生成に役立つ、苦土(マグネシウム)を含む。効き目は少しゆっくりだが、重要な微量要素の苦土を補えるメリットが大きい(撮影:渡辺七奈)

野菜の栽培を始めるとき、土作りに使用するのが石灰、堆肥、肥料の3つの資材。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんは、「それぞれに異なる役割があり、正しく使い分けることが大切です」とアドバイスします。

 

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それぞれに役割があるので使い分けを

 

雨が多い日本では、雨によって土中のアルカリ分(カルシウムなど)が流失して酸性に傾きがち。そんな土を、野菜がよく育つpH(酸度)に調整するのがアルカリ性資材の石灰です。

 

堆肥は、土をフカフカにする土壌改良資材。有機物と微生物が含まれるので微生物の働きが活発になり、水はけ、水もち、肥料もち、通気性のよい土になって、結果として野菜の生育もよくなります。

 

肥料は、いわば野菜のご飯。野菜の成長に欠かせません。栽培前に元肥(もとごえ)として土に投入しておくだけでなく、野菜の種類と栽培期間に応じて栽培の途中にも与える(追肥)ことで、スタミナ切れを防ぎます。

 

石灰と肥料は施しすぎに要注意

 

石灰や肥料を施しすぎると、野菜の根を傷めるなどして逆に生育が悪くなるうえ、地下水の汚染など環境破壊に。投入してしまった石灰や肥料は取り除くこともできません。土の状態と育てる野菜の種類に合わせて、適正量を施すことが大切です。特に石灰は、必ずしも栽培のたびにまかなくてもよいことを覚えておきましょう。

 

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テキスト『趣味の園芸 やさいの時間』2020年12・2021年1月号より

 

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