青い花で演出する今年のクリスマス
今年は園芸産業支援とフラワーロス対策として、各自治体や企業などが「花いっぱいプロジェクト」を行ってきました。
たとえば、最近の事例でいえば、公益財団法人東京都公園協会による「ブルーガーデンプロジェクト」。クラウドファンディングで募った支援金で都内の花生産農家から花苗を購入し、それらを都内の小中学校や社会福祉施設等に配布して青い花によるブルーガーデンを都内25か所につくることで、コロナ医療の最前線に立つ看護師や医師など医療従事者に感謝し、応援しようという企画です。
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ニュースなどでも報じられるように、今年はイベントなどが中止になった結果、園芸農家が育てたたくさんの花が行き場を失いました。こうしたフラワーロスは園芸産業に深刻な打撃を与えています。
ところで、各地の冬のイルミネーションでは、今、医療従事者への感謝を込め、青を基調としたライトアップで街中を彩り始めています。
園芸産業を支援する一方、医療従事者に感謝を表してエールを送る――各家庭、個人で何かできそうなことを考えるとき、まもなくやって来るクリスマスを青い花で演出するのは、⼀つの方法なのかもしれません。
園芸店でブルー系の花を探してみると、鉢花ならばシクラメン、パンジー、プリムラ、シネラリアなど、切り花ならばブルースターやエリンジウム、デルフィニウムなどが、この時期、見られる花です。
リビングに一鉢、あるいはテーブルに一輪、青い花を飾る、はたまたポインセチアのような冬の鉢花を青いラッピングで装う(最近は青いポインセチアも見かけます)――たとえ小さくとも今できることで、園芸農家や医療従事者を応援していきたいものです。
●東京都公園協会が行う「ブルーガーデンプロジェクト」
クラウドファンディングページ(CAMPFIRE)2020/12/25まで
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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く
「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。