ブッシュ、シュラブ・ローズの冬剪定を極める~連載「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」第10回(1月号)
悩めるバラ愛好家、中上級者の皆さんに栽培の奥義を伝えるテキスト連載「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」。
『趣味の園芸』2021年1月号掲載の第10回のテーマは「ブッシュ、シュラブ・ローズの冬剪定を極める」です。
バラ界のレジェンド、プロ中のプロ、鈴木満男さんが50年の経験で培った「本当のバラ栽培のコツ」を、余すところなく皆さんにお伝えします。
第10回 ブッシュ、シュラブ・ローズの冬剪定を極める
12月号では、つるバラの誘引・剪定についてお伝えしましたが、今回はブッシュ・ローズ(木立ち性)、シュラブ・ローズ(半つる性)の冬剪定のコツを紹介します。バラ栽培は剪定と日常的な管理の繰り返し。剪定をしっかり覚えることが、バラづくり成功の第一歩です。
ブッシュ、シュラブ、どちらも剪定の方法に大きな違いはありません。ただし、植えつけ1~2年目の若木と植えつけ3~4年目の成株(大人の株)では、剪定位置が異なります。
若木は、植えつけから2年間はベーサル・シュート(株元から伸び出した新しい枝)だけを剪定します。ほかの枝は株を充実させるためにすべて残しておきます。
植えつけから3~4年目以降の成株の剪定は、樹高の半分を目安に剪定しますが、古枝が残っていれば株元から切除します。
1月号テキスト(p.118~)で、詳しい方法を解説しています。冬の剪定はとても大切なバラ栽培の基本作業の一つです。しっかり理解しておきましょう。
(このテーマの放送はありません)
★次号2021年2月号(1/21発売予定)では、「失敗しないさし木のコツ」を伝授します。お楽しみに!
"レジェンド"はこんな人~バラと歩み続けて40年
鈴木満男(すずき・みつお)
バラ栽培研究家。約40年にわたり、バラの種苗会社(京成バラ園芸)で生産者への技術指導やバラ園の管理などを担当。定年退職後も各地のバラ園でプロへの指導、一般愛好家への講習会などを続け、品種ごとの特性や気候風土に合わせたバラの管理技術は、多くの栽培家を唸らせている。バラ界のレジェンドにして、プロ中のプロ。
主な著書に『NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ① バラ』、『NHK趣味の園芸 ガーデニング21バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック』など多数。