病気に強く、無農薬でも育つバラ~連載「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」最終回(3月号)
悩めるバラ愛好家、中上級者の皆さんに栽培の奥義を伝えるテキスト連載「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」。
『趣味の園芸』2021年3月号掲載、最終回のテーマは「病気に強く、無農薬でも育つバラ」です。
バラ界のレジェンド、プロ中のプロ、鈴木満男さんが50年の経験で培った「本当のバラ栽培のコツ」を、余すところなく皆さんにお伝えします。
第12回(最終回) 病気に強く、無農薬でも育つバラ
バラは栽培が難しい、と思い込んでいる人が少なくありません。「病気や害虫が多いと聞きます。うちはペットがいるし、庭も狭く、農薬は使いたくない」と眉間にしわを寄せる人。あるいは、「高齢になって手入れが大変になってきました。つるバラが好きだけど、もう自分では面倒を見られなくなりました」と浮かぬ顔の人。
大丈夫、そんな人でも育てられるバラがあります。この10年ほどの間に新しく登場したバラは、病気に強く、利用範囲の広い品種が多いのです。
近年、バラの育種家や種苗会社は耐病性を第一に考え、さらに独自の美意識で個性的なバラを作出しています。今後、病気に弱いバラは相対的に少なくなる一方、初心者でも無理なく育てられる品種がふえる、というわけです。
例えば、バラの二大病といわれる黒星病とうどんこ病に、まったくかからない品種があります。これはバラ愛好家、特に初心者には朗報で、害虫にさえ気をつければ無農薬栽培も可能になりました。それだけではありません。強い四季咲き性と扱いやすい性質が両立したバラも次々に誕生しています。
3月号テキスト(p.128~)では、「四季咲き・病気に強く丈夫・扱いやすい」レジェンドおすすめのバラ11品種を掲載。バラを育てたことがない―そんな人でもこれなら大丈夫、と鈴木さんが太鼓判を押す丈夫な品種を紹介します。
バラのある暮らしの豊かさを味わってください。
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"レジェンド"はこんな人~バラと歩み続けて40年
鈴木満男(すずき・みつお)
バラ栽培研究家。約40年にわたり、バラの種苗会社(京成バラ園芸)で生産者への技術指導やバラ園の管理などを担当。定年退職後も各地のバラ園でプロへの指導、一般愛好家への講習会などを続け、品種ごとの特性や気候風土に合わせたバラの管理技術は、多くの栽培家を唸らせている。バラ界のレジェンドにして、プロ中のプロ。
主な著書に『NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ① バラ』、『NHK趣味の園芸 ガーデニング21バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック』など多数。
★「"レジェンド"鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」
2020年4月号~2021年3月号まで『趣味の園芸』テキストに掲載された連載です。これまでに掲載された全12回のテーマは、以下からご覧いただけます。