甘く春らしい花かんざしの寄せ植え
小さな鉢植えでも、仕立て方しだいで室内や玄関まわりを明るく、春らしく演出することができます。身近な場所で楽しく植物を眺めましょう。ガーデンデザイナーの大滝暢子(おおたき・のぶこ)さんが、花かんざし(ローダンテ・アンテモイデス)をブリキ鉢に入れて春らしく仕立ててくれました。
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花かんざしは、キク科の多年草。直径1cmくらいの小さな花がこぼれるように咲く姿が魅力的です。ぜひ、花の形もよく見てください。薄く小さな花びらが少しカップ状に重なり合っていて、とてもかわいいのです。
枯れた花をまめに摘み取っていくと、どんどん次の花芽が上がってきて、ふんわりと育てられます。買うときは、なるべく蕾がたくさんついているものを選ぶようにしましょう。
咲き始めからドライフラワーのような花で、触れてみるとカサカサっとした感触。きれいに乾燥するので、ぜひドライフラワーも楽しんでください。
栽培ガイド
日当たりと風通しのよい戸外で管理。雨に弱いので、鉢植えにして、雨に当たらない場所に置きたい。夏の高温期は風通しのよい半日陰に、冬は0℃を下回らないような場所に置きましょう。水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと。花に水がかかると傷むので、必ず根元に水やりをします。肥料は2~4月ごろまで、月に3~4回、液体肥料(N-P-K=6-10-5)を規定倍率で施します。