夏野菜人気No.1のミニトマト 重要な苗選び
春から菜園でスタートさせたい、人気No.1野菜がミニトマト。初心者でも育てやすく、どんどん実がつくので、収穫の楽しみが味わえます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに栽培のポイントをうかがいました。
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よい苗選びがその後の生育を決める
おいしいミニトマトをたくさん収穫するためには、苗選びが重要です。『やさいの時間』4・5月号(p.45)に掲載のポイントを基準によい苗を選び、植えつけ適期の5月の大型連休前後に植えつけましょう。特に双葉(ふたば)がついていれば、適切に管理され、育てられた証拠なので、植えつけ後によく育ちます。蕾(つぼみ)のついていない小さい苗を植えると茎葉ばかり茂って実がつかない「つるボケ」になることもあります。その場合はひと回り大きい4~5号の鉢に植え替え、蕾がついてから植えつけましょう。つぎ木苗は価格は割高ですが、生育が旺盛で病害虫にも強いので、連作が避けられないときなどにおすすめです。
主枝1本を伸ばす1本仕立てで育てる
ミニトマトの仕立て方はいろいろありますが、初心者は、管理の手間が少なく、育てやすい「1本仕立て」がおすすめ。すべてのわき芽を取り除き、主枝(しゅし)1本だけを伸ばします。こうすると、茎葉が少ないぶん風通しや日当たりも確保しやすく、実に養分が集中しやすいため、おいしい実ができやすくなります。