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うれしいこと、嫌いなことを知ろう トマト三姉妹のトリセツ

うれしいこと、嫌いなことを知ろう トマト三姉妹のトリセツ
(撮影:上林徳寛)

夏野菜みんなが暑さを好きなわけではないって、知っていますか? 個性を大切にしながらお世話をすることで、どっさり収穫を目指しましょう! 大玉・中玉・ミニのトマト3姉妹にそれぞれの個性を聞いてみました。

 

*  *  *

 

キャラ紹介

 

私たち3姉妹は、重さによって大玉、中玉、ミニに分けられているの。

 

大玉姉さんは、実を大きく育てるために繊細なお手入れが欠かせないわ。末っ子のミニちゃんは、とにかくタフで丈夫。中玉の私は、まさに2人の中間ね。ミニちゃんのように丈夫で、大玉姉さんのように実に食べ応えがあって。

 

私たちには、共通点もあるの。それは、暑さも日焼けも苦手だっていうこと。アンデス高地の生まれだから、強い日ざしは好きなんだけど、それはあくまでも光合成の都合。実が日焼けするとツヤがなくなったり、腐ったりしちゃうの。夏には日よけが欲しいわね~。

 

うれしいこと

 

日当たりのよい場所で育ててちょうだい。だけど、真夏は寒冷紗(かんれいしゃ)などで日よけをしてくれると、きれいな実ができてうれしいわ。

 

わき芽はすべて摘み取って、主枝(株の中心の枝)1本だけを育てる「1本仕立て」にしてくれると、一つ一つの実がちゃんと育つのよ。

 

収穫後は、収穫した実より下の葉を取り除いてくれると、葉を維持するエネルギーを節約できて実がよく育つわね。

 

大玉姉さんにかぎっては、1果房(かぼう)につき4~5果になるように摘てき果かもしてちょうだい。ついた実を全部育てると、姉さんが疲労困憊(ぱい)して小さな実になるわよ。

 

嫌いなこと

 

元肥(もとごえ)の肥料分が多すぎると、「花を咲かせて実をつけよう」っていうスイッチが入らなくて、茎や葉ばかり茂っちゃう。量を守ってほしいわ。私たち、小食なのよ。

 

支柱を立てずに育てるのも、やめてほしいわね。泥のはね返りが原因で病気になったり、実が傷んだりしちゃうから。私たちの多くは背丈が2mにもなるから、長さ1.8m以上の支柱を立てて、茎をひもで結んで支柱に添わせてね(誘引)。誘引をさぼっちゃダメよ。実の重さで茎が折れるから。

 

栽培のトリセツ

 

日当たりのよい場所を選び、適正量の元肥を投入して土作りを行う。肥料過多は、つるボケ(茎葉が茂って実がつかないこと)の原因になる。苗の植えつけ後は支柱を立てて、茎をひもで誘引しながら育てる。わき芽をすべて摘み取る「わき芽かき」を行って、主枝だけを伸ばす「1本仕立て」が基本。誘引とわき芽かきは、週に1回は行う。

 

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『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年4・5月号より

 

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