おうちで完熟フレッシュ! サクランボの鉢栽培
梅雨どきにピカピカ輝くサクランボ。初夏のルビーと呼ばれる愛らしい果実は、さわやかな甘酸っぱさで、みんな大好き! 家庭で育てると、春の花や新緑も楽しめて季節ごとに喜びの多い果樹です。
名産地の一つ、山梨でサクランボ農園を営んでいる久保田公雄(くぼた・きみお)さんに栽培のコツを聞きました。庭やベランダでサクランボを実らせてみませんか。
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暑さに弱いサクランボも鉢植えなら暖地で育ちやすい
サクランボはリンゴと同じ北部温帯果樹で、適地といえるのは北海道南部~山梨県や長野県の冷涼な地帯。けれども実際は岐阜県でも露地生産されています。関西地方以西の暖地でも「暖地桜桃」や「紅秀峰」、「香夏錦」という暑さに強い品種を選んで挑戦してみましょう。鉢植えなら真夏は場所を移動させて強光線による葉焼けを防ぐなど、上手に夏越しさせることでサクランボ栽培は可能です。
雨に当たると裂果しやすいけど、鉢植えなら簡単に雨よけできる
収穫前のサクランボは、雨にぬれると浸透圧により果実内の水分が急にふえ、薄い果皮が裂けがちです。そのため農家は雨よけのできるハウス内で栽培します。家庭では鉢植えで栽培して、収穫前には軒下などの雨に当たらない場所へ移動させれば大丈夫。ベランダでは傘を固定して差しかけてもよいでしょう。ふだんは風通しのよい日なたで育てます。
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