連載「木村流 新しいバラの方程式」第5回(2021年8月号)
日本を代表するバラ育種家・木村卓功さんが、美しさと強さを兼ね備えた次世代のバラと、その栽培について1年間にわたって紹介するテキスト連載「木村流 新しいバラの方程式」。
8月号掲載、第5回の内容をご紹介!
いよいよ夏本番。バラも人も猛暑を乗り越えて、美しい秋の花を楽しみたいですね。本格的な暑さを迎えて知っておきたい、品種による耐暑性の違いと、夏越しのコツを紹介します。
強くて美しい次世代のバラ 今月の3品種
木村さんが厳選した入手しやすく育てやすいバラを、毎月3品種ずつ取り上げます。8月号で紹介した次世代のバラはこちら!
1.花色や花形が安定したバラ「ラリッサ バルコニア」
2.印象派の画家に捧げた 美しい絞りのバラ「エドゥアール マネ」
3.愛らしい極小輪の花が1房に50輪以上咲く「フロキシー ベビー」
それぞれの魅力や栽培方法は、テキストで詳しく解説しています。
8月の講座「バラの耐暑性~暑さに強いバラ、弱いバラ~」
バラは暑さに弱い植物だと思っていませんか? じつはほとんどのバラは、暑さに弱いわけではありません。一部に耐暑性の弱い品種があるのと、私たちが夏バテしやすい株にしてしまっているのです。
8月の作業「バラの夏越し~暑さに強いバラに育てる~」
暑さに弱くないバラも、体調をくずした状態で夏を迎えると、夏バテしやすいのは人と同じです。本来、さほど暑さに弱くないバラですが、夏前にやってはいけないことがあります。それは、「葉を落とすこと」です。
葉を落とした状態を人間に例えると、胃腸の調子が悪く、食事がとれないようなもの。そのような体調で猛暑を迎えたら、すぐに夏バテしてしまいます。
夏バテさせない2つの鉄則を徹底することで、暑さに強いバラに育てましょう。テキストで詳しくお伝えします。
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木村卓功(きむら・たくのり)
バラ育種家。埼玉県杉戸町でバラの育種と苗木の生産、販売を手がける。四季咲き性で病気に強く、高温多湿の日本やアジアで育てやすい新品種を毎年発表。より美しく、より手軽に楽しめるバラの栽培方法も提案している。著書に『別冊NHK趣味の園芸 鉢で美しく育てるバラ』など。
★テキスト連載「木村流 新しいバラの方程式」