連載「木村流 新しいバラの方程式」第7回(2021年10月号)
日本を代表するバラ育種家・木村卓功さんが、美しさと強さを兼ね備えた次世代のバラと、その栽培について1年間にわたって紹介するテキスト連載「木村流 新しいバラの方程式」。
10月号掲載、第7回の内容をご紹介!
四季咲き性や繰り返し咲き性のバラは、温暖地では春〜夏のほかに10月後半から晩秋にかけても咲きます。秋にも花を咲かせる性質と、自分で育てたバラを飾るコツをお伝えします。
強くて美しい次世代のバラ 今月の3品種
木村さんが厳選した入手しやすく育てやすいバラを、毎月3品種ずつ取り上げます。10月号で紹介した次世代のバラはこちら!
1.豊満で愛らしいカップ咲き「ロクサーヌ」
2.見る人の心を離さない 涼しげな魅力をもつ「カミーユ」
3.オレンジジュースを使ったカクテルから命名「ティップン トップ」
それぞれの魅力や栽培方法は、テキストで詳しく解説しています。
10月の講座「開花特性を知る~目的と場所に合ったバラを選ぶ~」
バラの咲き方(開花特性)には、四季咲き性、繰り返し咲き性、返り咲き性、一季咲き性の4つのタイプがあります。開花特性を知れば、目的と場所に合ったバラを選んで個性を生かした楽しみ方ができます。
秋にもしっかり咲かせたければ、四季咲き性がおすすめです。ただし、秋は春に比べて、花数は半分以下になります。同じ品種でも、春は房咲きに、秋は単花咲きになりやすく、特に中大輪以上の花は、秋は1輪で咲く傾向があります。その分栄養が集中して、秋の花は春より大きくなりやすいです。
四季咲き性のバラには、春と秋で別の花に見えるほど花色が変わる品種もあります。花色の違いも楽しみましょう。
テキストではバラの4つの開花特性について、わかりやすくお伝えします。
10月の作業「秋バラを飾る~自分で育てたバラを切り花で楽しむ~」
切り花用のバラとガーデンローズは、同じバラでも、まったく違うバラへとそれぞれ進化しています。切りバラとガーデンローズの違い、自分で育てたバラのすてきな飾り方を紹介します。
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木村卓功(きむら・たくのり)
バラ育種家。埼玉県杉戸町でバラの育種と苗木の生産、販売を手がける。四季咲き性で病気に強く、高温多湿の日本やアジアで育てやすい新品種を毎年発表。より美しく、より手軽に楽しめるバラの栽培方法も提案している。著書に『別冊NHK趣味の園芸 鉢で美しく育てるバラ』など。
★テキスト連載「木村流 新しいバラの方程式」