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ヒヨコマメとレンズマメの栽培に挑戦

ヒヨコマメとレンズマメの栽培に挑戦
レンズマメ(撮影:岡部留美)

秋は、冬越しさせるマメ類のタネまき時期です。適期にタネをまけばあとはラクラク、春まで手がかかりません。移り変わる季節が、豆を育ててくれます。

ヒヨコマメとレンズマメは国内ではほとんど生産されていない珍しい豆。防寒対策をきちんとしておけばほとんど手がかからず、春からの追肥でぐんぐん育ちます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに、両者の特徴と栽培のポイントを教えてもらいました。

 

*  *  *

 

レンズマメ

 

直径5mm前後、厚さ2~3mmの小粒の豆で、カメラなどのレンズ(凸レンズ)のような形から名がついたと思いきや、事実はその逆。レンズマメの扁平な形から、レンズの名がついたそうです。日本での流通量は少ないですが、世界中で食べられています。豆は褐色のほか、緑、黒などがあり、種皮を取り除くと黄色やオレンジ色です。豆が小さく火の通りが早いため、水で戻さなくても調理は簡単。スープや煮込み料理、サラダなどで食べます。食物繊維が多く、腸内環境を整える効果があります。

 

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レンズマメ(撮影:岡部留美)

 

ヒヨコマメ

 

ガルバンゾー、エジプトマメとも呼ばれ、鳥のくちばしのような突起が特徴です。インドが世界の生産量の2/3を占め、ひきわりにしてカレーやスープ、粉末を揚げ衣にするなど、インドの食生活には欠かせない豆です。クリに似たホクホクとした食感があり、日本でも人気上昇中。乾燥豆は水で戻して柔らかくなるまで火を通し、カレーやスープ、サラダ、ペーストにしてディップやコロッケなどで食べます。ダイズと同じくイソフラボンを含み、ホルモンバランスを整える効果が女性には大きな魅力です。

 

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ヒヨコマメ(撮影:福田 稔)

 

栽培のポイント

 

1 作りやすいのは秋まき

春と秋にタネまきできますが、高温多湿に弱いので、秋まきのほうがおすすめ。寒さには比較的強いので、防虫ネットで防寒するだけで冬越しできます。

 

2 タネは食用のマメでOK

市販のタネ、スプラウト用のタネのほか、食用で売られている乾物の豆(レンズマメは種皮をむいていないもの)を使うこともできます。

 

3 未熟豆と完熟豆、お楽しみは2回

収穫適期は2回あります。未熟な豆は、塩ゆでするとエダマメのような甘みがあり、家庭菜園でこその楽しみ方です。完熟してよく乾燥させた豆は、保存が利きます。

 

テキストでは栽培の手順を詳しく紹介しています。

 

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『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年10・11月号

冬越し野菜特集「冬越しのマメ ソラマメ、ヒヨコマメ、レンズマメ」より

 

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