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ガーデンツアーの喜び~連載「イーサゴの庭仕事」第3回(2022年6月号)

ガーデンツアーの喜び~連載「イーサゴの庭仕事」第3回(2022年6月号)
(撮影:田中雅也)

北国から毎月お届けするテキスト連載「岩手の四季をつむぐ イーサゴの庭仕事」

岩手県花巻市内に位置するイーサゴ ナーセリー&ガーデン。早池峰山(はやちねさん)を望むのどかな田園風景の中、営むのは、及川洋磨さん・真由美さんご夫妻。

自作のクレマチスや、寒冷地向きの植物とともに、北国の厳しくも美しいナチュラルガーデンの1年をお送りします。

6月号掲載、第3回の内容をご紹介!

 

第3回「ガーデンツアーの喜び」

 

――「洋磨さんのガーデン便り」より

イーサゴでは、年に数回、ゆっくりと庭を巡りながらクレマチスや庭づくりの話をするガーデンレクチャーやツアーを行っています。
ツアーを始めた目的は、個性的な植物やオブジェが放つ興奮や感動、イーサゴの空間が伝えてくる喜びや生命の躍動感を、より親密に味わってもらいたいと思ったことからでした。
 
ツアーで大事にしているのは、植物の魅力を伝えるだけでなく、参加する方の庭の見方が広がり、庭づくりのヒントのようなものを発見してもらえたらいいな、ということです。自分の視点だけで庭を見ていると、一歩奥に進めない、広がってこないことがありがちです。あまり植物に詳しくないからかもしれないし、どこにピントを合わせて見ればよいかわからないからかもしれません。自由に眺めてよいからこそ、意外に視野が限定されることもあるでしょう。それでは庭を見る楽しさが半減して、もったいない気がします。
 
でも、例えば美術館で学芸員から絵画の解説を聞く。すると一気に自分の中の何かが反応し、その作品に身を乗り出すことができる。イーサゴのツアーも、そんなイメージで、庭を見る楽しさを広げてもらえたらと思いながら、ガイドをしています。

 

――「真由美さんの庭仕事便り」より

イーサゴのガーデンツアーは、クレマチスやオールドローズが咲く「クレーマの丘」からスタートします。マイヅルソウやヤグルマソウといった山野草も一緒に咲く「クレマチスの回廊」を通り、さまざまなカラーリーフやグラスを配した「ロックガーデン」を目指します。そして一番華やかな「バラの小径」を抜け、スギと落葉樹の下にミヤマオダマキや大輪種のクレマチスが咲く「カザグルマの森」へ。植物や庭仕事の話をしながら、シーンが変わりゆく庭を約1時間かけて回ります。

ツアーをしていてうれしいのは、参加した方同士が植物を見ながら楽しそうに盛り上がる様子を見ること。1つの植物を眺めながら、「これ、うちにもあるわ」「実もついてかわいいのよね」など、初対面でも垣根なくおしゃべりできるのは、植物好きならではのよさだなと感じます。

 

6月号では、四季をつむぐ美しいガーデンの様子などを、美しい写真とともに紹介しています。

 

★この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2022年6月号

NHK出版で購入する | Amazonで購入する

 

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園芸研究家 及川洋磨(おいかわ・ようま)
及川フラグリーンにてクレマチスの新品種の開発と苗の生産に従事。クレマチスの魅力と可能性を発信するためイーサゴ ナーセリー&ガーデンを立ち上げ、ナーセリーを担当。

 

ランドスケープデザイナー 及川真由美(おいかわ・まゆみ)
ランドスケープ設計事務所所での勤務を経て、及川フラグリーンへ。以来、圃場内の庭の計画と手入れの実務を担当している。イーサゴ ナーセリー&ガーデンではガーデンを担当。

 

※ショップおよびガーデンは期間限定でのオープンとなります。詳しくはHPをご覧ください。

 

★テキスト連載「イーサゴの庭仕事」

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