梅雨どきの手入れ~連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」第3回(2022年6月号)
はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説するテキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」。
「難しそう」「枯らしてしまいそう」と二の足を踏んでいる初心者さん、大丈夫です! 松尾さんと一緒に、バラのある暮らしを楽しみましょう。
6月号掲載、第3回の内容をご紹介!
第3回「梅雨どきの手入れ」
バラにはさまざまなタイプや品種がありますが、これからの季節に「枝と葉を病気と虫から守る」ことと、「根を弱らせずしっかり育てる」ことは、すべてのバラに共通です。この2つがうまくいけば、どんなバラも比較的健康に育ってくれます。
Q.バラは年に何回も咲くと聞きました。次はいつ咲きますか?
A.40~50日間隔で2番目、3番目の花が楽しめます。
年に何回も咲くタイプ(四季咲き性)で、樹高1m前後に育つコンパクトなバラ(木立ち性)は、40~50日間隔で繰り返し開花してくれます。
返り咲き性と呼ばれるタイプのバラも、春以降も花が咲きますが、四季咲き性のバラに比べると、もう少し間隔があくものが多いです。
2番目、3番目の花も、花が咲き終わるたびに、5月号でご紹介した花後の剪定や肥料(お礼肥)を施してあげる必要があります。この時期の肥料は今後の生育に直結するので、忘れずに施しましょう。
Q.ずっと買ってきた鉢のままでいいですか?
A.梅雨明け前までに、二回り程度大きな鉢に植え替えてください
日本の過酷な夏を越すためにも、植え替えはとっても大切です。買ったときの鉢より、直径10cm程度大きな鉢を目安に植え替えましょう。鉢から庭への植えつけも、この時期に行ってもOKです。
強い肥料は根を傷めることがあるので、土に肥料(元肥)を混ぜる場合は、規定量の半分程度が安心です。
植え替え後は土の容量がふえて土の乾くペースが遅くなるので、水のやりすぎに注意しましょう。
――松尾さんからの6月の一言
バラが育つ季節です
春の花が終わったあとの梅雨どきのお手入れで、バラの育ち具合が大きく変わります。完璧を目指しすぎず、押さえておくべきポイントを覚えて、少しずつ栽培に慣れていきましょう!
6月号では、バラを健康的に育てるための具体的な方法について、松尾さんがやさしく解説します。
★この号に掲載されています
松尾 祐樹(まつお・ゆうき)
京都・洛西の総合園芸店「まつおえんげい」の4代目。ポピュラーな草花からバラをはじめとした専門性の高い植物までさまざまな植物を熟知。バラの楽しみ方、育て方をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル(ガーデンちゃんねる)でも大人気。昨年登録者10万人を突破。
★テキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」
*このテーマの放送はありません