今年の夏こそ熱帯スイレンを育ててほしい!三上真史さん×生産者対談
三上真史さんが日本全国の花産地を訪ねる企画「ニッポン花づくし」。その土地や人々と花の関わり合い方、生産方法などを紹介します。今回は、三重県の熱帯性スイレン。熱帯性スイレンの先駆者・赤塚植物園の倉林雪夫さんと、三上さんとの熱い対談の一部を公開します。
今年の夏こそ熱帯スイレンを育ててほしい!
鉢でも手軽に育てられる「熱帯性スイレン」。6月上旬~7月上旬にかけて小型のものが流通する。
――スイレンを自宅で栽培したいという夢
三上 つややかで、どこか神々しい雰囲気もあるスイレン、僕も大好きです。まずは、スイレンを栽培しようと思ったきっかけを教えてください。
倉林 スイレンには憧れがありました。でも、大きな池がないと栽培できないというイメージがありました。ところがタイのマーケットで小さな鉢に入った熱帯性スイレンの鉢植えを見つけて、これなら日本の家庭でも栽培できるのでは、と思い立ったのが最初です。
三上 憧れていたスイレン栽培を現実にしたんですね!
倉林 ここに入社して、初めて自分から「スイレンやりたいです!」と手を挙げましたからね。
三上 おかげで、僕も実際に育てる機会をいただきました。去年も育てていたのですが、本当に簡単でした!
倉林 水を張った鉢で育てるわけですから、水やりは不要ですよね。だから、夏期休暇の旅行に出かけて世話ができなくても大丈夫です。
――暑すぎても枯れることはない!?
三上 子どもたちと一緒に作業できて楽しいですし、スイレンは夏にうってつけの植物だと思うのですが、最近の酷暑はやはり気をつけたほうがいいのでしょうか?
倉林 水温が40℃を超えても、それが長期間にわたらなければ大丈夫です。暑すぎると、枯れるというよりも、土に潜って休眠してしまうんです。
三上 じつは、わが家のスイレンはもっと暑くさせてしまったのですが、元気でした(笑)。
倉林 夜にある程度水温が下がるからでしょうね。暑いほど元気になっている印象がありますし。真夏に茎を切ると、プクプクと盛んに泡を出して呼吸しているのがわかります。
三上 ベランダの床にじか置きしないなどの工夫をすれば安心ですね。
対談の続きは、『趣味の園芸』2022年7月号でご覧いただけます。テキストでは熱帯性スイレンについてさらに詳しく紹介しています!
「スイレン、僕も育てていますよ!」
三上真史(みかみ・まさし)
園芸デザイナー・タレント/2011年から2021年3月まで「趣味の園芸」ナビゲーターを務め、同年4月より当企画を担当。YouTubeにて植物の育て方や楽しみ方を配信中。
撮影:田中雅也 取材協力:赤塚植物園、ワタナベエンターテインメント
「趣味の園芸」ニッポン花づくし ②熱帯スイレン
●放送予定
放送 7月10日(日)午前8:30~8:55 Eテレ
再放送 7月13日(水)午後1:05~1:30 Eテレ
再放送 7月15日(金)午後9:00~9:25 Eテレ
●掲載テキスト