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今すぐできる! 夏の庭をきれいに保つ4つの対策

今すぐできる! 夏の庭をきれいに保つ4つの対策
東京農業大学客員准教授、同グリーンアカデミー副校長の大出英子さん。花木から草花まで幅広い植物に造詣が深い。(撮影:竹田正道)

年々厳しさを増す日本の夏。「暑さに効く特効薬はありませんが、夏に問題となるマイナス要素を1つずつ解決していくと、植物はグッと元気になります」という大出英子(おおいで・えいこ)さん。ダメージを最小限に抑える対策を実践して、生き生きとした植物で庭をきれいに彩りましょう。

 

【対策1】蒸れを防いで病気にしない

高温多湿の日本の夏は、蒸れから植物にカビや病気が発生します。「1株ずつの草姿がわかる程度に株間があいていますか?」と大出さん。詰めすぎていたら茎葉を刈り込み、株を間引いて風通しをよくします。花がらや枯れ葉も取り除いて。

 

【対策2】地温を上げずに疲れさせない

地面の温度が上昇すると植物は呼吸量がふえて、体力を消耗します。グラウンドカバープランツ*を取り入れたり、ウッドチップや刈り取った雑草などで地表を覆ったり、鉢は二重にしたりして強光線を土に当てないように。真昼の水やりも避けて。

*グラウンドカバープランツ:草丈が低く横に広がって地表を覆う植物。リシマキア・ヌンムラリアワイヤープランツなど。

 

【対策3】夜温を下げて消耗させない

都市化によって夜も気温が下がらないと、昼間に光合成でつくった養分を消費して植物は消耗します。夕方に打ち水をしたり、鉢に水をたっぷり与えて温度を下げましょう。打ち水は風を発生させ、間接的に温度を下げる効果もあります。

 

【対策4】強光線による葉焼けを防ぐ

日ざしが大好きな植物たちも、夏の強光線では葉焼けを起こしたり生育が衰えることがあります。斑入りの葉ものや半日陰を好む植物などは要注意。西日の当たる場所は遮光ネットなどで光を和らげたり、鉢は木陰や軒下などに移動させます。

 

『趣味の園芸』8月号では、庭全体に手を入れなくても見どころがつくれる夏の庭の提案と、大出さん"推し"の花々を紹介しています。

 

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テキスト『趣味の園芸』2022年8月号「ハイビスカスやペンタスで もっときれいに夏の庭!」より

 

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